直帰率(Bounce Rate)とは?|SEO関連用語集

読み方: チョッキリツ、バウンスレート
目次
概要
直帰率とは、Webサイトに訪問したユーザーが1ページだけを見て離脱した割合を示す指標です。
詳細説明
直帰率は「1ページのみ閲覧して離脱したセッション数 ÷ 全セッション数 × 100」で計算されます。ただし、ユニバーサルアナリティクス(UA)とGoogle Analytics 4(GA4)では定義が大きく異なります。UAでは、1ページだけ見て他のページに移動せずに離脱した場合を直帰とカウントしますが、GA4では「エンゲージメントのなかったセッション率」として再定義されています。GA4でのエンゲージメントセッションとは、10秒以上継続したセッション、コンバージョンイベントが発生したセッション、または2回以上のページビューがあったセッションを指します。直帰率が高い場合、コンテンツがユーザーの期待と一致していない、ページの読み込みが遅い、ユーザビリティに問題がある、などの可能性があります。ただし、ブログ記事や情報ページでは、ユーザーが必要な情報を得て満足して離脱することもあるため、直帰率が高いこと自体が必ずしも問題とは限りません。
重要性
- ランディングページの質とユーザー期待のマッチ度を示す
- コンテンツの関連性や魅力を評価できる
- ユーザー体験の問題を発見する手がかりとなる
- SEO施策の効果(検索意図との一致度)を測定できる
- サイト改善の優先順位決定に役立つ
具体例・実践方法
直帰率改善のための施策
- コンテンツの質向上
- 検索意図に合致した内容の提供
- 魅力的な見出しと導入文
- 読みやすいレイアウトとデザイン
- 最新情報への更新
- ページ速度の改善
- 画像の最適化と圧縮
- 不要なスクリプトの削減
- CDNの活用
- Core Web Vitalsの改善
- 内部リンクの最適化
- 関連記事の適切な配置
- サイト内回遊を促すCTA
- 明確なナビゲーション
- パンくずリストの実装
- ユーザビリティの向上
- モバイルフレンドリーなデザイン
- 読みやすいフォントサイズと行間
- 煩わしいポップアップの排除
- 明確な情報階層
直帰率の適切な評価
- ページタイプ別に基準を設定(ブログ:70-90%、LP:30-50%、ECサイト商品ページ:20-40%など)
- トラフィックソース別に分析(オーガニック、SNS、広告など)
- デバイス別の直帰率を比較
関連用語
注意点・補足
直帰率(Bounce Rate)の注意点は以下の通りです。
- GA4とUAでは定義が異なるため、比較する際は注意が必要
- ページの目的により適切な直帰率は異なる
- シングルページアプリケーション(SPA)では正確な測定が困難
- イベントトラッキングを実装すると直帰率が変化する
- 直帰率単独で判断せず、他の指標と合わせて評価する
最新トレンド(2025年)
直帰率(Bounce Rate)の最新トレンドは以下の通りです。
- GA4ではエンゲージメント率が直帰率に代わる主要指標に
- AIによるエンゲージメント予測と自動最適化が進展
- パーソナライゼーションによる直帰率低減が一般化
- コアウェブバイタルとの相関分析が重要に
- コンテンツレコメンデーションエンジンの高度化

