クロール済み-インデックス未登録とは?|SEO関連用語集

読み方: くろーるずみいんでっくすみとうろく
目次
概要
Googlebotがクロールしたが品質等の理由でインデックスしなかった状態。
詳細説明
「クロール済み-インデックス未登録」(Crawled – currently not indexed)とは、Google Search Consoleで表示されるステータスの一つで、Googlebotがページを正常にクロールしたものの、何らかの理由でGoogleのインデックスに登録しなかった状態を示します。これは技術的エラー(404、5xxなど)ではなく、Googleがそのページの品質、サイト全体の権威性、クロールバジェットなどを総合的に評価した結果、インデックスの優先順位を下げた状態です。主な原因は、低品質コンテンツ(薄いコンテンツ)、重複コンテンツ、内部リンクの不足、サイト全体の権威性不足、クロールバジェット不足などです。すべてのページがインデックスされる保証はなく、Googleは自動的に価値が高いと判断したページのみをインデックスします。
重要性
クロール済み-インデックス未登録が重要な理由は以下の通りです。
- 機会損失の発見。重要なページがこの状態にある場合、検索流入を完全に失っているため、早急な対処が必要
- サイト品質の指標。このステータスが大量にある場合、サイト全体の品質や構造に問題がある可能性を示唆
- コンテンツ戦略の見直し。薄いコンテンツを量産していないか、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作れているかの検証機会
- クロールバジェット最適化。大規模サイトでは、低品質ページへのクロールを削減し、重要ページのクロール頻度を上げる必要性を示す
- 競合との差別化。同じトピックで競合が上位表示されている場合、自サイトのコンテンツ品質が劣っている可能性
具体例・実践方法
クロール済み-インデックス未登録の対処方法
- コンテンツ品質の改善
- 最低1,000文字以上の詳細なコンテンツに拡充
- 独自の調査、データ、実体験を追加
- 画像、動画、図表で視覚的価値を向上
- 競合上位ページとの差別化要素を明確化
- 内部リンク強化
- サイトトップページや主要カテゴリページから対象ページへリンク
- 関連記事からの内部リンクを3〜5本追加
- パンくずリスト、サイドバー、フッターでの導線確保
- アンカーテキストを分かりやすく記述
- 低品質ページの統合または削除
- 類似テーマの複数ページを1つの詳細ページに統合(301リダイレクト)
- 価値のない古いページはnoindexまたは削除
- 重複コンテンツをcanonicalで正規化
- サイト権威性の向上
- 高品質な被リンク獲得(寄稿、プレスリリース、業界メディア掲載)
- E-E-A-Tの強化(専門家執筆、著者プロフィール明示)
- ソーシャルメディアでのシェア促進
- XMLサイトマップでの優先度明示
https://example.com/important-page
1.0
2025-01-20
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- URL検査ツールでインデックス登録リクエスト
- 対象URLをGSC「URL検査」で確認
- 「インデックス登録をリクエスト」をクリック
- ただし、品質改善なしでのリクエストは効果薄
関連用語
- インデックスカバレッジ
- Google Search Console
- 低品質コンテンツ
- 重複コンテンツ
- クロールバジェット
- 内部リンク
- E-E-A-T
- noindex
注意点・補足
クロール済み-インデックス未登録対応の注意点は以下の通りです。
- すべてのページをインデックスさせない。低品質ページは意図的に除外すべきで、無理にインデックスさせる必要はありません
- 優先順位の判断。重要なページ(商品ページ、主要記事)が未登録なら対処、低優先ページは放置でOK
- 即座の解決は困難。品質改善後も、次のクロール+再評価まで数週間〜数ヶ月かかることがあります
- 量より質。ページ数を減らし、質を高める方が効果的な場合が多い(100低品質ページ < 10高品質ページ)
- クロールバジェットの現実。中小規模サイト(数千ページ以下)では、クロールバジェットは通常問題になりません
最新トレンド(2025年)
2025年現在のクロール済み-インデックス未登録に関する最新トレンドは以下の通りです。
- AI生成コンテンツへの厳格化: ChatGPT等で生成した薄いコンテンツは「クロール済み-未登録」になる確率が大幅上昇
- E-E-A-T強化の重要性: 専門家執筆・監修がないページは、以前よりインデックスされにくくなっている
- ユーザー行動シグナルの影響: クリック率、滞在時間、直帰率が悪いページは未登録になりやすい傾向
- Helpful Content Update継続: 2022年以降のHelpful Content Updateで、ユーザーファーストでないコンテンツは厳しく評価

