リンクスパムとは?|SEO関連用語集

読み方: リンクスパム
目次
概要
リンクスパムとは、検索順位を不正に操作する目的で、人為的に大量の低品質な被リンクを獲得する行為です。
詳細説明
リンクスパムは、Googleのページランクアルゴリズムを悪用し、不自然な方法で被リンクを大量に獲得して検索順位を上げようとする手法です。具体的には、リンクファームからのリンク、有料リンクの購入、過度な相互リンク、スパムコメントでのリンク設置、低品質なディレクトリサイトへの大量登録などが該当します。2012年のPenguinアップデート以降、Googleはリンクスパムの検出と取り締まりを強化しており、現在ではリンクスパムはほぼ効果がなく、検出されると手動ペナルティや自動ペナルティの対象となります。リンクの質が重視される現在、リンクスパムは避けるべき手法です。
重要性
リンクスパムについて知ることが重要な理由は以下の通りです。
- 何が違反行為かを理解し、意図せずリンクスパムを行ってしまうことを防ぐ
- 悪質なSEO業者の「被リンク獲得サービス」を見分けて避けるため
- 競合による「ネガティブSEO」(スパムリンク攻撃)を認識し対処するため
- 過去に行った施策がリンクスパムに該当する場合、早期に対処するため
- 健全なリンクプロファイルを維持するため
具体例・実践方法
リンクスパムの代表的手法(すべて禁止)
- リンクファームの利用
- 相互リンクだけを目的としたサイト群
- 意味のないリンク集ページ
- 自動生成されたリンクページ
- 有料リンクの購入
- リンク掲載を目的とした金銭の支払い
- 商品・サービスと引き換えのリンク
- sponsored、nofollowを付けない有料リンク
- 過度な相互リンク
- リンク交換だけを目的とした大量の相互リンク
- 関連性のないサイトとの相互リンク
- スパムコメント
- ブログコメント欄での無差別リンク設置
- フォーラムへのスパム投稿
- 低品質ディレクトリへの大量登録
- 審査のない低品質なディレクトリサイト
- 自動登録ツールの使用
- 自動生成されたリンク
- リンク自動生成ツールの使用
- ワードサラダからのリンク
- 隠しリンク
- CSSで見えなくしたリンク
- フォントサイズ0のリンク
- 背景と同色のリンク
リンクスパムの検出と対処
- リンクプロファイルの監査
- Google Search Consoleのリンクレポート
- Ahrefs、SEMrushなどのバックリンクチェックツール
- 不自然なリンクのパターンを特定
- スパムリンクの特徴
- 関連性のないサイトからのリンク
- アンカーテキストが完全一致キーワードばかり
- 短期間での大量リンク獲得
- 同一IPアドレスからの多数のリンク
- 外国語サイトからの大量リンク(ターゲット市場外)
- リンク否認ツールの使用
# disavow.txt の例
# 個別URLの否認
http://spam-site.com/link-page.html
# ドメイン全体の否認
domain:spam-site.com
domain:another-spam.com
- ナチュラルリンクの獲得に切り替え
- 高品質なコンテンツ作成
- デジタルPR
- ゲスト投稿(高品質メディア)
- インフルエンサーマーケティング
関連用語
- Penguinアップデート
- 被リンク
- リンクファーム
- 有料リンク
- リンク否認
- ナチュラルリンク
- Googleペナルティ
- ブラックハットSEO
- ネガティブSEO
- スパム
注意点・補足
リンクスパムに関する注意点は以下の通りです。
- 過去に有効だったリンク獲得手法も、現在はスパムと判断される場合がある
- 競合によるネガティブSEO(意図的なスパムリンク攻撃)も存在する
- すべての被リンクをコントロールできるわけではないため、定期的な監視が必要
- リンク否認は慎重に行い、良質なリンクまで否認しない
- nofollowリンクも、過度に多いと不自然と判断される可能性がある
最新トレンド(2025年)
2025年現在のリンクスパムに関する最新トレンドは以下の通りです。
- Googleのリンクスパム検出AIがさらに高度化し、微細なパターンも検出される
- リンクスパムアップデート(2021年〜)がコアアルゴリズムに統合され常時監視体制に
- AI生成コンテンツサイトからの大量リンクが新しいスパムパターンとして問題化
- E-E-A-Tを満たすサイトからのリンクがより高く評価され、低品質リンクの価値はゼロに近づく

