AMP(Accelerated Mobile Pages)とは?|SEO関連用語集

読み方: あんぷ、えーえむぴー
概要
Googleが主導する、モバイルページを高速表示するためのオープンソースフレームワーク。
詳細説明
AMP(Accelerated Mobile Pages)とは、モバイルウェブページを超高速で表示するために設計されたオープンソースのHTMLフレームワークです。2016年にGoogleが主導して開始され、制限されたHTML、CSS、JavaScriptを使用することで、ページの読み込み速度を劇的に改善します。AMPページはGoogleのキャッシュサーバーから配信されるため、ほぼ瞬時に表示されます。以前は検索結果でAMPバッジが表示され、ニュースカルーセルへの掲載にはAMP必須でしたが、2021年のPage Experience Update以降、AMPは直接的なランキング要因ではなくなりました。しかし、ページ速度改善の有効な手段として、特にニュースサイトやブログでは今も活用されています。技術的には通常ページとは別にAMP版を作成し、canonicalタグで関連付けます。
重要性
以下の点でAMPは重要です。
- ページ速度の劇的改善。平均的なAMPページは通常ページの4倍速く読み込まれ、データ使用量も10分の1になります。
- ユーザー体験の向上。高速表示により直帰率が低下し、ページビューやコンバージョン率が改善します。
- ニュースカルーセル掲載。2021年以降必須ではなくなりましたが、AMPは依然としてニュースコンテンツで有利です。
- モバイルSEOの選択肢。Core Web Vitalsスコアの改善が難しい場合、AMPは有効な代替手段となります。
具体例・実践方法
AMPページ
AMPページの例
関連用語
注意点・補足
AMP(Accelerated Mobile Pages)の注意点は以下の通りです。
- AMPは機能制限が厳しく、カスタムJavaScriptが使えないため、実装できない機能があります
- 広告やアナリティクスもAMP専用のコンポーネントを使用する必要があります
- 2021年以降、AMPは直接的なランキング要因ではなく、ページ速度改善の一手段に位置づけられました
- WordPressではAMP公式プラグインで比較的簡単に実装できますが、カスタマイズには専門知識が必要です
- AMPキャッシュの更新には時間がかかる場合があり、即座にコンテンツを反映できないことがあります
最新トレンド(2025年)
AMP(Accelerated Mobile Pages)の最新トレンドは以下の通りです。
2025年現在、AMPの重要性は2021年のピーク時から低下していますが、特定のユースケースでは依然として有効です。Googleは2024年にAMP仕様の更新を継続しており、より柔軟な実装が可能になっています。Core Web Vitalsスコアの改善が難しいレガシーサイトや、超高速表示が求められるニュースサイトでは引き続き採用されています。一方、PWA(Progressive Web Apps)やモダンなフロントエンドフレームワークの進化により、AMP以外の高速化手法を選択するサイトも増えています。BingやYahooなどGoogleの協力の影響も限定的になっています。

