LCPとは?|SEO関連用語集

読み方: エルシーピー(Largest Contentful Paint)
目次
概要
LCPとは、ページの読み込み時にビューポート内で最も大きなコンテンツ要素が表示されるまでの時間を測定するCore Web Vitalsの指標です。
詳細説明
LCP(Largest Contentful Paint)とは、Googleが定めるCore Web Vitalsの3つの指標の1つで、ページの主要コンテンツがどれだけ速く表示されるかを測定します。測定対象は通常、最大の画像、動画のサムネイル、またはテキストブロックで、Googleは2.5秒以下を「良好」、2.5〜4.0秒を「改善が必要」、4.0秒超を「不良」と定義しています。LCPは実際のユーザー体験を反映するため、ラボデータとフィールドデータの両方で測定されます。対象要素には、``タグ、`
重要性
LCPが重要な理由は以下の通りです。
- Googleの検索ランキング要因の1つであり、ページ体験シグナルの主要構成要素として順位に直接影響する
- ユーザーはページが素早く読み込まれることを期待しており、LCPが遅いと離脱率が大幅に高まる
- 調査によると、LCPが1秒改善されるとコンバージョン率が最大10%向上することが報告されている
- モバイルファーストインデックスが標準化された現在、特にモバイルデバイスでのLCP最適化が必須となっている
- ユーザーの第一印象を左右する指標であり、ブランド評価やエンゲージメントに直結する
具体例・実践方法
LCP改善のための実践方法
- 画像最適化
- WebPやAVIF形式への変換で20〜50%のファイルサイズ削減
- 適切なサイズへのリサイズ(表示サイズの2倍程度)
- 画像圧縮ツール(Squoosh、ImageOptimなど)の活用
- レスポンシブ画像の実装(`srcset`、`sizes`属性)
- リソースの優先順位付け
- ``で重要な画像やフォントを事前読み込み
- `fetchpriority=”high”`属性でLCP要素の優先度を明示
- 不要なサードパーティスクリプトの遅延読み込み
- サーバー応答時間の改善
- CDNの活用でTTFBを短縮
- サーバーサイドキャッシュの実装(Redis、Memcachedなど)
- サーバーのスペックアップグレード
- レンダリングブロックの削除
- CSSの最適化と圧縮
- 重要なCSSのインライン化
- JavaScriptの遅延読み込み(`defer`、`async`属性)
- フォント最適化
- `font-display: swap`の使用でテキストの即座表示
- システムフォントへのフォールバック設定
- サブセットフォントの使用で読み込みサイズ削減
関連用語
注意点・補足
LCP最適化における注意点は以下の通りです。
- LCPの測定対象要素はページ読み込み中に変化する可能性があるため、75パーセンタイル値で評価する必要がある
- 広告や動的に挿入されるコンテンツがLCPに予期せぬ影響を与える場合があるため、実装時には注意が必要
- ラボデータ(Lighthouse)とフィールドデータ(CrUX)で結果が異なる場合があるため、両方を確認すべき
- 画像の遅延読み込み(`loading=”lazy”`)をLCP要素に適用すると逆効果になるため、Above the Foldの画像には使用しない
- 過度な最適化により画質が低下すると、ユーザー体験を損なう可能性がある
最新トレンド(2025年)
2025年現在のLCPに関する最新トレンドは以下の通りです。
- Googleは2024年以降、画像のレンダリング最適化により重点を置いており、特にモバイル環境でのLCP改善が重視されている
- Next.js 15のImage Optimizationや、Cloudflare Images、Imgixなどのサービスが普及し、自動的にLCPを最適化するツールが増加している
- AI生成コンテンツにおける画像最適化とLCP管理が新たな課題として注目されており、動的生成画像のキャッシュ戦略が重要になっている
- Chrome DevToolsやPageSpeed Insightsでは、LCP要素の特定とボトルネック分析がより詳細になり、具体的な改善提案が自動生成されるようになった

