コンバージョンファネルとは?|SEO関連用語集

読み方: こんばーじょんふぁねる
目次
概要
ユーザーが最初の接触から最終的なコンバージョンに至るまでの一連のステップを可視化したモデル。
詳細説明
コンバージョンファネル(転換漏斗)とは、ユーザーが最初にウェブサイトを訪問してから、最終的なコンバージョン(購入、登録など)に至るまでの一連のステップを、逆さまの漏斗(ファネル)に見立てて可視化したモデルです。一般的には「認知→興味→検討→購入→ロイヤルティ」のような段階で表現されます。各ステップでユーザーが離脱するため、最終的なコンバージョンに至るのは初期訪問者のごく一部になります。ファネル分析により、どのステップで最も多くのユーザーが離脱しているかを特定し、そこを重点的に改善することで全体のコンバージョン率を向上させます。Google Analytics、Adobe Analyticsなどのツールでファネルレポートを作成・分析できます。
重要性
以下の点でコンバージョンファネルは重要です。
- ボトルネックの特定。どのステップで最も多くのユーザーが離脱しているかを明確にできます。
- 優先順位の決定。改善すべき箇所を客観的なデータで判断できます。
- ROIの最大化。最も効果の高い改善箇所に集中することで、効率的に成果を上げられます。
- 全体像の把握。ユーザージャーニー全体を俯瞰し、部分最適ではなく全体最適を目指せます。
関連用語
注意点・補足
コンバージョンファネルの注意点は以下の通りです。
- ファネルは業種やビジネスモデルによって異なるため、自社に適した設計が必要です
- ファネルが複雑すぎると分析が困難になるため、主要なステップに絞って設計しましょう
- モバイルとデスクトップで異なるファネルを設定することも検討してください
- ファネル分析だけでなく、なぜそのステップで離脱するのかの質的調査も重要です
- マイクロコンバージョン(メール登録、資料ダウンロードなど)もファネルに組み込むと有用です
最新トレンド(2025年)
コンバージョンファネルの最新トレンドは以下の通りです。
2025年現在、コンバージョンファネルは従来の直線的モデルから、非線形でマルチタッチポイントのカスタマージャーニーマッピングへと進化しています。AIによるファネル分析が主流となり、リアルタイムで離脱予測を行い、離脱しそうなユーザーに自動的にリテンション施策を打つシステムが普及しています。クロスデバイス・クロスチャネルのファネル分析が標準となり、スマホで検索してPCで購入するような複雑な経路も正確に追跡できます。プライバシー規制に対応し、ファーストパーティデータとサーバーサイドトラッキングを組み合わせたファネル分析が推奨されています。

