CTR(クリック率)とは?|SEO関連用語集

読み方: くりっくするーれーと、しーてぃーあーる
概要
検索結果などでコンテンツが表示された回数に対してクリックされた割合。SEOの重要指標。
詳細説明
CTR(Click-Through Rate、クリック率)とは、検索結果、広告、メールなどでコンテンツが表示された回数(インプレッション数)に対して、実際にクリックされた回数の割合を示す指標です。計算式は「クリック数÷表示回数×100」で、例えば1,000回表示されて50回クリックされた場合、CTRは5%となります。SEOにおいては、Google検索結果でのCTRが特に重要で、検索順位だけでなく、タイトルタグやメタディスクリプションの魅力度、リッチリザルト(強調スニペット、レビュースターなど)の有無などが影響します。一般的に検索順位1位のCTRは約30-40%、2位で15-20%、3位で10-15%とされています。高いCTRは、コンテンツがユーザーの検索意図に合致していることを示し、間接的にSEOに好影響を与える可能性があります。
重要性
以下の点でCTRは重要です。
- トラフィック獲得効率。同じ検索順位でも、CTRが高ければより多くのトラフィックを獲得できます。
- SEOへの間接的影響。高いCTRはユーザーの関心を示し、Googleのランキングアルゴリズムに好影響を与える可能性があります。
- タイトル・ディスクリプションの評価。CTRを分析することで、メタタグの効果を測定し、改善できます。
- ROIの最大化。広告では、CTRが高いほど費用対効果が向上し、品質スコアも改善します。
関連用語
注意点・補足
CTR(クリック率)の注意点は以下の通りです。
- CTRは検索順位と強く相関しますが、タイトル・ディスクリプションの最適化で改善できます
- ブランド検索のCTRは非ブランド検索より大幅に高くなります(60-80%以上)
- 検索意図によってCTRは大きく異なります(情報検索 vs トランザクショナル検索)
- クリックベイト(釣りタイトル)は短期的にCTRを上げますが、直帰率上昇やブランド毀損につながります
- SERP(検索結果ページ)のレイアウト変更により、同じ順位でもCTRが変動することがあります
最新トレンド(2025年)
CTR(クリック率)の最新トレンドは以下の通りです。
2025年現在、AI Overviewの表示により、従来の検索結果のCTRが全体的に低下傾向にあります。特に「〇〇とは」などの情報検索クエリでは、AI Overviewで回答が完結するためCTRが大幅に減少しています。一方、詳細な情報や比較、レビューを求める検索では依然として高いCTRが維持されています。ビジュアル検索(Google Lens)の普及により、画像検索経由のCTRが増加しています。リッチリザルト(FAQ、How-to、レビューなど)の重要性が増しており、これらを獲得することでCTRが30-50%向上するケースもあります。ブランド検索の重要性が高まっており、ブランド認知向上がCTR改善の重要な戦略となっています。

