エンティティとは?|SEO関連用語集

読み方: エンティティ
目次
概要
エンティティとは、人物、場所、組織、概念など、独立して存在し識別可能な「もの」や「概念」を指し、Googleが検索結果を理解する基本単位です。
詳細説明
エンティティ(Entity)は、セマンティック検索において中心的な概念で、固有の属性を持ち他と区別できる「人」「場所」「もの」「概念」などを指します。例えば、「Apple」という言葉は、「Apple Inc.(企業)」「リンゴ(果物)」という2つの異なるエンティティを表します。Googleは、検索クエリやWebページ内のエンティティを識別し、エンティティ間の関係性を理解することで、より正確な検索結果を提供します。エンティティ情報はナレッジグラフに蓄積され、ナレッジパネルや検索結果の強化に使用されます。構造化データを使用してエンティティを明示することで、Googleがコンテンツを正確に理解しやすくなります。
重要性
エンティティが重要な理由は以下の通りです。
- Googleがコンテンツを理解し評価する基本単位となっている
 - エンティティを適切に明示することで、検索結果での露出が向上する
 - ナレッジパネルやリッチリザルトに表示される可能性が高まる
 - 曖昧な言葉の正確な意味を検索エンジンに伝えられる
 - ブランドや著者の権威性を確立するための基礎となる
 
具体例・実践方法
エンティティベースのSEO対策
- 主要なエンティティタイプ
 
- 人物(Person): 著者、専門家、有名人
 - 組織(Organization): 企業、団体、ブランド
 - 場所(Place): 国、都市、ランドマーク
 - 製品(Product): 商品、サービス
 - イベント(Event): コンサート、会議、スポーツイベント
 - 作品(CreativeWork): 記事、書籍、映画、音楽
 
- 構造化データでのエンティティ明示
 
   
   
   
   
- 本文中でのエンティティの明確化
 
   
   Appleの新製品が発表されました。
   
   Apple Inc.(アップル社)の新製品iPhone 15が発表されました。
- エンティティ間の関係性の明示
 
   
- ブランドエンティティの確立
 
- 一貫したブランド名の使用
 - ロゴ、カラー、トーンの統一
 - 公式SNSアカウントの運用
 - Wikipedia、Wikidata への掲載(可能な場合)
 - sameAs プロパティでの関連URLの明示
 
- 著者エンティティの確立
 
- 著者プロフィールページの作成
 - 著者情報の明示(bio、写真、SNS)
 - 複数記事での一貫した著者名使用
 - Authorスキーマでのマークアップ
 
関連用語
注意点・補足
エンティティ対策を行う際の注意点は以下の通りです。
- 構造化データを実装しても、必ずしもナレッジパネルが表示されるわけではない
 - 虚偽のエンティティ情報は信頼性を損ない、ペナルティのリスクがある
 - エンティティを明示することよりも、ユーザーにとって分かりやすいコンテンツ作成が優先
 - 小規模なビジネスや個人がナレッジパネルを獲得するのは難しい場合がある
 
最新トレンド(2025年)
2025年現在のエンティティに関する最新トレンドは以下の通りです。
- Geminiなど大規模言語モデルにより、エンティティ認識精度がさらに向上
 - SGEにおいて、権威あるエンティティ(ブランド、専門家)からの情報が優先的に引用される
 - 個人の専門家エンティティがE-E-A-Tの「経験」評価で重要視される
 - マルチモーダル検索により、画像・動画からのエンティティ抽出が可能に
 

