FCP (First Contentful Paint)とは?|SEO関連用語集

読み方: エフシーピー / ファーストコンテンツフルペイント
目次
概要
FCP(First Contentful Paint)とは、ページ読み込み開始から、最初のコンテンツ(テキスト、画像など)が画面に表示されるまでの時間を測定する指標です。
詳細説明
FCP(First Contentful Paint)は、ブラウザがページのDOMから最初のコンテンツ要素(テキスト、画像、SVG、非白色のcanvasなど)をレンダリングするまでの時間を測定する指標です。FCPは、ユーザーが「ページが読み込まれ始めた」と認識する最初のシグナルであり、体感的な読み込み速度の重要な指標となります。LCPとは異なり、FCPは最初のコンテンツが表示されるタイミングを測定します。良好なユーザー体験のためには、FCPは1.8秒以内であることが推奨されています。サーバー応答時間の改善、レンダリングブロックリソースの削除、クリティカルCSSのインライン化などで改善できます。
重要性
FCPが重要な理由は以下の通りです。
- ユーザーが「ページが応答している」と感じる最初のポイントとなる
- FCPが遅いと、ユーザーがページを離れる可能性が高まる
- LCPやその他のパフォーマンス指標に影響を与える基礎的な指標である
- モバイルユーザーにとって特に重要な体感速度の指標である
- Lighthouse スコアの構成要素として評価される
具体例・実践方法
FCPの改善方法
- FCPの測定方法
- PageSpeed Insights
- Chrome DevToolsのPerformanceタブ
- Lighthouse
- WebPageTest
- FCPの評価基準
- 良好(Good): 1.8秒以内 ✅
- 改善が必要(Needs Improvement): 1.8〜3.0秒 ⚠️
- 不良(Poor): 3.0秒超 ❌
- FCPの対象となるコンテンツ
- テキスト
- 画像(background-imageを含む)
- 非白色の
- FCP改善の具体的施策
a. レンダリングブロックリソースの削除
b. サーバー応答時間(TTFB)の改善
- 前述のTTFB改善施策を参照
- CDNの使用
- サーバーサイドキャッシュ
- 高速なホスティング
c. 重要リソースのプリロード
d. Webフォントの最適化
@font-face {
font-family: 'CustomFont';
src: url('font.woff2') format('woff2');
font-display: swap; /* すぐにフォールバックフォントを表示 */
}
e. テキストコンテンツの優先表示
- サーバーサイドレンダリング(SSR)の活用
- 静的サイト生成(SSG)の活用
- クライアントサイドレンダリングの回避(少なくともファーストビューでは)
f. 画像の遅延読み込み(ファーストビュー以外)

- WordPress でのFCP改善
- 軽量なテーマの選択
- クリティカルCSSプラグイン(Autoptimize)
- 不要なプラグインの削除
- キャッシュプラグインの使用
関連用語
- LCP
- TTFB
- レンダリングブロック
- クリティカルCSS
- Webフォント
- Core Web Vitals
- ページ表示速度
- Lighthouse
- パフォーマンス最適化
注意点・補足
FCPを改善する際の注意点は以下の通りです。
- FCPだけでなく、LCP、INPなど総合的なCore Web Vitals指標を改善する必要がある
- クリティカルCSSのインライン化は、HTML サイズを増やすため適度に行う
- すべてのリソースをプリロードすると逆効果(本当に重要なもののみ)
- ファーストビューの画像は遅延読み込みしない
最新トレンド(2025年)
2025年現在のFCPに関する最新トレンドは以下の通りです。
- HTTP/3の普及により、リソース読み込みが高速化し、FCPが改善
- 103 Early Hintsの活用により、重要リソースのプリロード が効率化
- モダンなJavaScriptフレームワークがSSR/SSGを標準サポートし、FCP最適化が容易に
- エッジコンピューティングによりTTFBとFCPの両方が改善


