インデックスカバレッジとは?|SEO関連用語集

読み方: いんでっくすかばれっじ
目次
概要
サイトページのGoogleインデックス状態を4つのステータスで報告するGSCレポート。
詳細説明
インデックスカバレッジ(Index Coverage)とは、Google Search Consoleで提供されるレポートで、サイト内のすべてのページがGoogleにどのようにインデックスされているかを「エラー」「有効(警告あり)」「有効」「除外」の4つのステータスで分類します。404エラー、5xxサーバーエラー、robots.txtによるブロック、noindexタグ、canonicalタグによる統合、リダイレクト、重複コンテンツなど、インデックス登録を妨げる技術的問題を包括的に可視化します。2021年以降は「ページ」レポートに統合され、より詳細な情報が提供されています。定期的にこのレポートを確認することで、重要なページのインデックス漏れや予期しない除外を早期発見し、検索流入の機会損失を防ぐことができます。
重要性
インデックスカバレッジが重要な理由は以下の通りです。
- インデックス機会の最大化。インデックスされていないページは検索結果に表示されず、トラフィックを失うため、全ページの状態把握が必須
 - 技術的SEO問題の早期発見。404エラー、5xxエラー、noindex誤設定などを迅速に検出し、修正できる
 - 意図しない除外の防止。canonicalタグやnoindexタグの誤設定で重要ページが除外されているケースを発見
 - クロール効率の改善。除外ページが多すぎる場合、クロールバジェットの無駄遣いを示唆し、最適化の手がかりになる
 - 新規コンテンツの監視。新規公開ページが適切にインデックスされているか、タイムリーに確認できる
 
具体例・実践方法
インデックスカバレッジの活用方法
- Google Search Consoleでの確認
 
- GSC →「ページ」レポート →「インデックス登録されなかった理由」を確認
 - エラー(赤)→ 優先的に修正
 - 有効(警告あり)(黄)→ 次に確認
 - 除外(グレー)→ 意図的な除外か検証
 
- エラーステータスの修正
 
- 404エラー: 正しいURLへ301リダイレクト、または削除されたページはそのまま
 - 5xxサーバーエラー: サーバーログで原因特定、サーバー設定またはコード修正
 - 送信されたURLにnoindexタグが追加されています: サイトマップから除外、またはnoindex削除
 - リダイレクトエラー: リダイレクトチェーンを直接リダイレクトに修正
 
- 除外ページの検証
 
- canonical タグによる除外: 意図的な正規化か確認(正しければOK)
 - noindex タグによる除外: 意図的な除外か確認(管理画面、ログインページなど)
 - クロール済み – 現在インデックス未登録: コンテンツ品質改善(別途詳細対応)
 - ページにリダイレクトがあります: 意図的なリダイレクトか確認
 
- URL検査ツールでの個別確認
 
- 特定URLの詳細ステータスを確認
 - 「インデックス登録をリクエスト」でGooglebotに再クロール依頼
 - レンダリング結果を確認し、JavaScript問題を検出
 
- 定期的な監視体制の構築
 
- 週次または月次でインデックスカバレッジレポートを確認
 - エラー数の推移をモニタリング
 - 新規エラーが発生したらSlack/メール通知設定(Google Search Console API活用)
 
関連用語
- Google Search Console
 - インデックス登録
 - クロール
 - noindex
 - canonical
 - 404エラー
 - サイトマップ
 - robots.txt
 - ページレポート
 
注意点・補足
インデックスカバレッジ対応の注意点は以下の通りです。
- すべてのページをインデックスさせない。低品質ページ、重複ページ、管理画面は意図的に除外すべきです
 - 除外=問題ではない。canonicalやnoindexによる除外は正常な動作であり、修正不要なケースが多い
 - エラー優先度の判断。すべてのエラーを修正する必要はなく、重要ページのエラーを優先しましょう
 - サイトマップとの整合性。サイトマップに含めたURLがエラーまたは除外になっていないか確認が重要
 - データ反映の遅延。GSCデータは1〜3日遅れることがあり、即座に反映されない場合があります
 
最新トレンド(2025年)
2025年現在のインデックスカバレッジに関する最新トレンドは以下の通りです。
- AI支援診断機能: GSCがGemini AIでエラー原因を自動分析し、修正方法を具体的に提案
 - リアルタイム通知強化: 重大なインデックスエラー(大量の404、サーバーダウンなど)を即座にメール/Slack通知
 - ページエクスペリエンス統合: インデックスカバレッジとCore Web Vitalsを統合表示し、総合診断が可能に
 - IndexNow API連携: サイトマップに加え、IndexNow APIで即座にインデックス変更を通知可能に
 

