リンクジュースとは？｜SEO関連用語集

読み方: りんくじゅーす

概要

リンクジュースとは、リンクを通じて渡される権威性やランキングパワーのことを指すSEO用語です。ページランク（PageRank）の流れを比喩的に表現した言葉です。

詳細説明

リンクジュースは、ウェブページがリンクを通じて他のページに「SEOの価値」を渡す概念です。Googleのアルゴリズムの基礎となるPageRankの考え方に基づいています。

リンクジュースの仕組み:

1. リンク元の権威性: オーソリティの高いページからのリンクほど多くのジュースを渡す
2. リンク数による分散: 1ページから複数のリンクがある場合、ジュースは分散される
3. dofollowとnofollow: dofollowリンクがジュースを渡し、nofollowは基本的に渡さない
4. 内部リンク: サイト内でもリンクジュースは流れる

計算の基本概念:

あるページがPA（ページオーソリティ）50で、そのページから10個のdofollowリンクがある場合、各リンク先は単純計算で約5ずつのジュースを受け取ることになります（実際はより複雑）。

重要性

• SEO効果の伝播: サイト全体のSEOパワーを効率的に配分できる
• 重要ページの強化: 戦略的な内部リンクで重要ページを強化
• 新規ページの評価: 新しいページも既存ページからのリンクで早期に評価される
• サイト構造の最適化: リンクジュースの流れを考慮したサイト設計

具体例・実践方法

内部リンク戦略

重要なランディングページへ多くの内部リンクを設置します。

サイト階層の設計

ホームページから重要ページへ2-3クリック以内でアクセス可能にします。

パンくずリストの実装

階層構造に沿ったリンクジュースの流れを作ります。

リンク切れの修正

404エラーでリンクジュースが無駄にならないよう修正します。

外部リンクの精査

価値の低いサイトへの外部リンクを減らします。

Nofollow の戦略的使用

重要でないページ（ログイン、規約など）へはnofollowも検討します。

最適化の例:

ホームページ（PA: 80）
  ├→ カテゴリページA（多くのジュースを受け取る）
  │   ├→ 商品ページ1
  │   └→ 商品ページ2
  ├→ カテゴリページB
  └→ ブログ記事（重要記事へは追加の内部リンク）

関連用語

• ページランク
• 被リンク
• 内部リンク
• dofollowリンク
• nofollowリンク
• ドメインオーソリティ
• ページオーソリティ
• アンカーテキスト
• サイト構造

注意点・補足

リンクジュースの注意点は以下の通りです。

• リンクジュースは正式なGoogleの用語ではなく、SEO業界の俗語
• 現代のGoogleアルゴリズムはPageRank以外の多くの要因も考慮
• 過度な内部リンク最適化は不自然と判断される可能性
• リンクジュースだけでなく、ユーザビリティも考慮した内部リンク設計が重要
• nofollowリンクも2019年以降はヒントとして扱われ、一部ジュースを渡す可能性

最新トレンド（2025年）

リンクジュースの最新トレンドは以下の通りです。

• Googleのアルゴリズムがより洗練され、リンクジュースの単純な計算では説明できない評価に
• コンテンツの関連性や文脈がリンクの価値により強く影響
• ユーザーエンゲージメントシグナルもページ評価に影響
• E-E-A-Tシグナルがリンクジュースと組み合わされてページを評価

参考リンク・引用元

• Google Search Central – How PageRank Works
• Moz – Link Equity (Link Juice)
• Ahrefs – What is Link Juice