wwwあり・なしとは?|SEO関連用語集

読み方: だぶりゅーだぶりゅーだぶりゅーあり・なし
目次
概要
wwwあり・なしとは、ウェブサイトに「www」サブドメインを付けてアクセスする場合と付けない場合の2つのURLパターンが存在する状態のことです。適切に統一しないと重複コンテンツ問題を引き起こします。
詳細説明
多くのウェブサイトは、以下の2つのURLでアクセス可能です。
wwwなし: https://example.com
wwwあり: https://www.example.com
どちらも同じコンテンツを表示する場合、検索エンジンはこれを2つの異なるサイトとして認識し、以下の問題が発生します。
問題点
- SEO評価の分散: 被リンクや評価が2つのバージョンに分散
- インデックスの重複: 同じページが2つのURLでインデックス
- Analytics の分散: トラフィックデータが分かれて正確に測定できない
- 被リンクの分散: 一部は www あり、一部はなしにリンクされる
検索エンジンの認識
https://example.com/page
https://www.example.com/page
→ 異なるドメインとして扱われる(wwwはサブドメイン)
重要性
- SEO評価の統一: すべての評価を1つのバージョンに集約
- 被リンクの最大化: 分散していた被リンクの価値を統合
- ブランド統一: 一貫したURLでブランド認知を高める
- Analytics の正確性: トラフィックデータの正確な測定
- ユーザー体験: 一貫したURLで混乱を防ぐ
具体例・実践方法
どちらに統一すべきか?
wwwあり(www.example.com)の利点:
- CDN設定が柔軟
- Cookie管理が容易(サブドメインとの分離)
- 大規模サイトに適している
- 伝統的で認知度が高い
wwwなし(example.com)の利点:
- URLが短くシンプル
- 覚えやすい
- モダンな印象
- 小〜中規模サイトに適している
結論: どちらでも良いが、一度決めたら変更しない
301リダイレクトでの統一
Apache (.htaccess) – wwwなし → wwwあり:
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example.com [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com/$1 [L,R=301]
Apache (.htaccess) – wwwあり → wwwなし:
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.example.com [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [L,R=301]
Nginx – wwwなし → wwwあり:
server {
server_name example.com;
return 301 https://www.example.com$request_uri;
}
Nginx – wwwあり → wwwなし:
server {
server_name www.example.com;
return 301 https://example.com$request_uri;
}
canonicalタグの設定
統一したバージョンをcanonicalに指定
注意: 301リダイレクトの方が確実。canonicalはバックアップとして使用。
Google Search Consoleでの設定
Google Search Consoleでは、wwwあり・なしは別プロパティとして登録:
1. 両方のバージョンをプロパティとして追加
- https://example.com
- https://www.example.com
2. 使用するバージョン(301リダイレクト先)がメインプロパティ
3. 両方を確認することで、どちらにリンクされていてもデータを把握可能
確認方法
リダイレクトテスト:

