検索クエリの調べ方は、Googleサーチコンソール(GSC)の「検索パフォーマンス」レポートを使うのが基本です。自社サイトにユーザーがどんな検索語句で訪れているかを無料で確認できます。
「GSCは設定したけど、データの見方がいまいちわからない」「検索クエリを確認しても、そこからどう改善につなげればいいのか迷う」。そんな悩みを持つSEO担当者は少なくないでしょう。
この記事では、検索クエリの基礎知識からGSCでの確認手順、さらにデータを活用したSEO改善方法までを一気通貫で解説します。読み終わるころには、検索クエリデータを「見るだけ」から「施策に活かす」に変えられるはずです。
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検索クエリとは?キーワードとの違いを整理
まず「検索クエリ」の定義を確認しておきましょう。調べ方を知る前に、何を調べるのかを正しく理解することが大切です。
検索クエリの意味
検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンの検索窓に実際に入力した語句のことです。「query」は英語で「問い合わせ」「質問」を意味し、ユーザーが検索エンジンに投げかける質問そのものを指します。
Google Ads公式ヘルプでも、検索クエリ(検索語句)は「ユーザーがGoogle検索で入力する語句」と定義されています。
BrightEdgeの調査によれば、ウェブサイトへのトラフィックの53.3%がオーガニック検索由来。検索クエリを把握することは、サイトへの流入経路の過半数を理解することに直結します。
検索クエリとキーワードの違い
「検索クエリ」と「キーワード」は混同されがちですが、主体が異なります。
- 検索クエリ
ユーザーが検索窓に入力した語句そのもの。表記ゆれや誤字を含む生のデータ - キーワード
広告主やSEO担当者が対策対象として設定する語句。意図的に選定したもの
例えば、SEO担当者が「SEO対策 方法」というキーワードで記事を書いた場合、実際にユーザーが入力するクエリは「SEO対策 やり方」「SEO 初心者 何からすればいい」など多様なバリエーションになります。このズレを把握することこそが、検索クエリ分析の核心です。
検索クエリの3つの種類
検索クエリは、ユーザーの検索意図によって大きく3種類に分類されます。
- インフォメーショナルクエリ(情報型)
情報を知りたい意図。例「SEO対策 やり方」「検索クエリとは」 - トランザクショナルクエリ(取引型)
購入・登録などの行動をしたい意図。例「SEOツール 無料」「サーチコンソール 登録」 - ナビゲーショナルクエリ(案内型)
特定のサイトやページに行きたい意図。例「サーチコンソール ログイン」「inSite SEO」
自社サイトにどの種類のクエリで流入しているかを把握すると、コンテンツの方向性を判断しやすくなります。情報型クエリが多ければ解説コンテンツの充実が有効ですし、取引型が多ければCTAの配置を見直す価値があるでしょう。
検索クエリの調べ方【Googleサーチコンソール編】
検索クエリを調べる最も基本的な方法は、Googleサーチコンソール(GSC)の「検索パフォーマンス」レポートの活用です。無料で使えて、Googleの検索データを直接確認できる唯一の公式ツールになります。
サイト全体の検索クエリを確認する手順
GSCでサイト全体の検索クエリを確認する手順はシンプルです。
特定ページの検索クエリを絞り込む方法
「このページにはどんなクエリで流入しているのか?」を調べたいケースは多いはず。その場合はページフィルタを使います。
この操作でわかるのは、「自分が狙ったキーワード」と「実際にユーザーが検索したクエリ」のギャップです。想定外のクエリで表示されている場合は、コンテンツの方向性を見直すヒントになります。
なお、GSCでは毎回ページを選択してクエリを確認する手間がかかりますが、inSite(インサイト)を使えば記事ごとの検索クエリ・順位・CTRを一覧で確認できます。ページ単位のパフォーマンス分析を効率化したい方はチェックしてみてください。
検索クエリデータの見方(4つの指標)
GSCの検索パフォーマンスレポートでは、クエリごとに4つの指標を確認できます。
- 表示回数
検索結果にサイトが表示された回数。ユーザーの検索ニーズの大きさを示す - クリック数
検索結果からサイトがクリックされた回数。実際の流入量 - CTR(クリック率)
表示回数に対するクリックの割合。タイトルやディスクリプションの訴求力を反映する - 平均掲載順位
そのクエリでの平均的な検索順位。SEO施策の効果を測る基本指標
特に注目したいのは、表示回数が多いのにCTRが低いクエリ。検索ニーズはあるのにクリックされていない状態なので、タイトルやメタディスクリプションの改善で流入を増やせる可能性が高いといえます。
GSCの順位データの詳しい読み方については、以下の記事で解説しています。
関連記事 Googleサーチコンソールの検索順位(平均掲載順位)の見方とSEOの改善方法 →検索クエリデータの制限と対処法
GSCは非常に便利なツールですが、データにはいくつかの制約があります。「思ったよりクエリが少ない」「欲しいデータが見つからない」と感じたら、この制限が原因かもしれません。
表示されないクエリがある理由
GSCにすべての検索クエリが表示されるわけではありません。
- 匿名化クエリ
プライバシー保護のため、2〜3か月間で検索したユーザーが極めて少ないクエリは非表示になる - データ保持期間
GSCのデータは最大16か月分しか保持されない。それ以前のデータは自動的に消去される - データ反映の遅延
検索パフォーマンスデータがレポートに反映されるまで約48時間のタイムラグがある
特にデータ保持期間の制限は見落としがち。半年前と比較したデータが必要になったときに「もう消えていた」とならないよう、月1回はデータをエクスポートしておくのがおすすめです。GSCの画面右上「エクスポート」ボタンから、スプレッドシートやCSV形式でダウンロードできます。
1,000件の行数制限を突破する方法
GSCの検索パフォーマンスレポートには、もう一つ大きな制約があります。UIで表示されるクエリは最大1,000行までという行数制限です。
大規模サイトの場合、1,000件では全体のごく一部しか確認できません。この制限を突破するには、主に以下の方法があります。
- Search Console API
APIを使えば1日あたり最大50,000行のデータを取得可能 - Search Analytics for Sheets
Googleスプレッドシートのアドオンで、API経由のデータ取得を自動化できる無料ツール
具体的な手順は以下の記事で詳しく解説しているので、大量データが必要な方は参考にしてください。
関連記事 サーチコンソールで1,000件以上のデータを取得する方法4選 → 関連記事 Google Search Console APIとは?できること4つと使い方を解説 →検索クエリを分析してSEOを改善する方法
検索クエリデータは「見て終わり」ではもったいない。ここからは、取得したデータを具体的なSEO改善アクションにつなげる方法を紹介します。
検索意図とコンテンツのズレを発見する
GSCで特定ページのクエリを確認したとき、狙ったキーワードと違うクエリで表示されているなら要注意。コンテンツとユーザーの検索意図がズレている可能性があります。
例えば「SEO対策の基本」という記事に「SEO 費用」「SEO 代行」といった取引型クエリで流入が多い場合、ユーザーは情報ではなくサービスを求めています。この場合、記事の内容を見直すか、別途サービス紹介ページを用意する判断が必要でしょう。
また、表示回数は多いがCTRが低いクエリは、検索結果でのタイトルやディスクリプションの訴求力に課題がある証拠。タイトルにクエリの意図に合った表現を盛り込むだけで、CTRが改善するケースは珍しくありません。
検索意図をより深く分析する方法は、以下の記事で紹介しています。
関連記事 生成AIで「検索意図」をガッツリ深堀りする方法(ChatGPT・Gemini・Claudeでいける) →リライト対象ページを選定する
検索クエリデータは、リライトの優先順位づけにも活用できます。
- 掲載順位11〜20位
2ページ目に位置するクエリ。少しの改善で1ページ目に入る可能性が高い - 表示回数が多く、順位が低い
検索需要はあるのに上位表示できていない。改善余地が大きい - CTRが同順位の平均より低い
順位は悪くないのにクリックされていない。タイトル改善で即効性がある
GSCの「検索パフォーマンス」で表示回数順にソートし、順位が11〜20位のクエリを抽出するだけでも、有望なリライト候補が見つかります。
関連記事 SEOリライトの正しいやり方|記事の選び方から効果測定まで完全解説 →新規コンテンツのKW候補を見つける
検索クエリデータには、自分では思いつかなかったユーザーの潜在ニーズが詰まっています。
例えば、既存記事に想定外のクエリで流入がある場合、そのトピックに独立した記事を用意すれば新たな検索流入を獲得できるかもしれません。「表示回数は多いが、既存記事ではカバーしきれていないクエリ」は、新規コンテンツの有力候補です。
一方で、同じクエリに対して複数の記事が検索結果に表示されていないかも確認しましょう。これはキーワードカニバリゼーション(カニバリ)と呼ばれる問題で、記事同士が順位を食い合い、どちらも上位に上がれない状態を引き起こします。
関連記事 キーワードカニバリゼーションとは?SEOへの影響と確認・解消方法 →よくある質問
主体が異なり、クエリはユーザー発、キーワードは運営者発という違いがあります。クエリには表記ゆれや誤字も含まれるため、キーワードとは完全に一致しないのが普通です。
なお、GA4で見かける「not provided」は、Googleがオーガニック検索のキーワード情報をGA4に渡さなくなったことが原因です。検索クエリを確認するにはGSCを使いましょう。
なお、この記事で解説したGSCの検索クエリはオーガニック検索(自然検索)のデータです。広告経由の検索クエリを確認するにはGoogle広告の管理画面を使う必要があります。
GSCのデータ保持期間は16か月なので、月1回のエクスポートを習慣化しておくと長期的なトレンド分析にも役立ちます。
まとめ
- 検索クエリはGoogleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」で確認できる
- 検索クエリはユーザーが入力した語句、キーワードは運営者が設定する語句
- 特定ページの検索クエリは「ページ」フィルタで絞り込める
- GSCのデータには1,000行制限や匿名化クエリなどの制約がある
- 検索クエリ分析からリライト対象の選定や新規KW発見ができる
検索クエリは、ユーザーが何を求めてサイトに訪れたかを示す貴重なデータです。GSCで調べるだけなら数分で完了しますが、本当に価値があるのは「調べた後」の活用にあります。
まずはGSCの検索パフォーマンスを開いて、自サイトの検索クエリを確認してみてください。狙っていたキーワードとは異なるクエリの発見が、次のSEO改善のきっかけになるはずです。
検索クエリを含めた記事の管理・分析を効率化したい方は、以下の記事も参考にどうぞ。
関連記事 ブログ・オウンドメディアの記事管理方法とSEO分析・改善サイクル →\ 検索クエリの分析・管理を一元化 /
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