この記事のポイント
  • GSC MCPサーバーでClaude CodeやGemini CLIからサーチコンソールのデータを直接取得できる
  • npxで即実行可能なため、Pythonのインストールは不要
  • 最大25,000行の検索パフォーマンスデータを取得でき、管理画面の1,000行制限を突破
  • Quick Wins検出機能で改善余地の大きいキーワードを自動抽出できる
  • GA4 MCPサーバーと併用すれば、検索データ×サイト行動データの統合分析が可能

GSC(Google Search Console)のMCPサーバーを設定すれば、Claude CodeやGemini CLIから自然言語でサーチコンソールのデータを取得・分析できるようになります。

「過去28日のクエリデータを取得して」「順位4〜20位でインプレッションが多いキーワードを抽出して」といった指示を出すだけで、管理画面を開かずにデータを取得できます。

管理画面では最大1,000行しかエクスポートできないデータも、MCPサーバー経由なら最大25,000行まで取得可能です。

この記事では、npxで即実行できるahonn/mcp-server-gscの設定方法を中心に解説します。

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GSC MCPサーバーとは

GSC MCPサーバーとは、Google Search ConsoleのデータをMCP(Model Context Protocol)経由でAIツールに接続するためのサーバーです。

Google公式のMCPサーバーは存在しないため、コミュニティ製のオープンソースサーバーを使用します。

本記事で紹介するahonn/mcp-server-gscは、GitHubスター数180超(2026年3月時点)の最も利用されているGSC MCPサーバーで、以下の特徴があります。

ahonn/mcp-server-gsc の特徴
  • npxで即実行 — Pythonのインストール不要、Node.jsだけで動作
  • 最大25,000行取得 — 管理画面の1,000行制限を大幅に突破
  • Quick Wins検出 — 改善余地の大きいキーワードを自動抽出
  • 正規表現フィルタ対応 — 柔軟な条件指定でデータを絞り込める

GA4 MCPサーバーとの違い

比較項目GSC MCPサーバーGA4 MCPサーバー
提供元コミュニティ(ahonn/mcp-server-gsc)Google公式
ランタイムNode.js(npx)Python(pipx)
認証方式サービスアカウントADC / サービスアカウント
取得データ検索パフォーマンス(クエリ・順位・CTR等)サイト行動データ(セッション・PV・CV等)
行数制限最大25,000行/リクエストAPI依存

両方を併用すれば、検索パフォーマンス × サイト行動データの統合分析が可能になります。

関連記事 GA4 MCPサーバーの設定方法【Claude Code・Gemini CLI対応】

セットアップの全体像

設定は大きく3ステップです。

セットアップの流れ
  1. Google Cloud プロジェクトの準備
    Search Console APIの有効化とサービスアカウント作成
  2. サーチコンソールへのアクセス権限付与
    サービスアカウントをプロパティに追加
  3. MCPクライアントへの設定追加
    Claude Code / Gemini CLIの設定ファイルに追記

所要時間は10〜20分程度です。GA4 MCPサーバーのセットアップで既にGoogle Cloudプロジェクトを作成済みなら、さらに短くなります。

STEP 1:Google Cloud プロジェクトの準備

1-1. プロジェクトの作成

Google Cloud Consoleにアクセスし、新規プロジェクトを作成します。GA4 MCPサーバーのセットアップで既にプロジェクトを作成している場合は、同じプロジェクトを使い回せます。

1-2. Search Console APIの有効化

Google Cloud Consoleの「APIとサービス」→「APIとサービスの有効化」から「Search Console API」を検索して有効化します。

gcloud CLIがインストール済みなら、以下のコマンドでも有効化できます。

gcloud services enable searchconsole.googleapis.com

1-3. サービスアカウントの作成

GSC MCPサーバーはサービスアカウント認証を使用します。

サービスアカウント作成手順
  1. Google Cloud Console →「IAMと管理」→「サービスアカウント」
  2. 「サービスアカウントを作成」
  3. 名前:任意(例:gsc-mcp-reader
  4. ロール:不要(サーチコンソール側でアクセス権限を付与するため)
  5. 「鍵を追加」→「新しい鍵を作成」→ JSON形式でダウンロード

ダウンロードしたJSONファイルを安全な場所に保存してください。このファイルのパスを次のステップで使います。

inSite inSite

GA4 MCPサーバーのセットアップで既にサービスアカウントを作成している場合は、同じサービスアカウントを使い回せます。鍵ファイルも同じものでOKです。

STEP 2:サーチコンソールへのアクセス権限付与

サービスアカウントのメールアドレスをサーチコンソールのプロパティに追加します。

アクセス権限付与の手順
  1. Google Search Consoleにログイン
  2. 対象サイトのプロパティを選択
  3. 左メニュー「設定」→「ユーザーと権限」
  4. 「ユーザーを追加」をクリック
  5. サービスアカウントのメールアドレスを入力(形式:[email protected]
  6. 権限:「フル」を選択
注意点
  • サービスアカウントのメールアドレスは、Google Cloud Console の「IAMと管理」→「サービスアカウント」で確認できます
  • 権限の反映には数分かかる場合があります
  • 複数サイトを分析したい場合は、各プロパティにサービスアカウントを追加してください

STEP 3:MCPクライアントへの設定追加

Claude Codeの場合

プロジェクトルートの .mcp.json に以下を追加します。

{
  "mcpServers": {
    "gsc": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "mcp-server-gsc"],
      "env": {
        "GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS": "/path/to/credentials.json"
      }
    }
  }
}

/path/to/credentials.json は、STEP 1-3でダウンロードしたサービスアカウントのJSONファイルのパスに置き換えてください。

Windowsの場合のパス指定
  • バックスラッシュをエスケープ(C:\\Users\\user\\.config\\gcloud\\credentials.json
  • またはスラッシュに統一(C:/Users/user/.config/gcloud/credentials.json

設定後、Claude Codeを再起動すると gsc のMCPサーバーが認識されます。

Node.jsが必要です
  • GSC MCPサーバーはNode.js製のため、実行にはNode.js 18以上が必要です
  • 未インストールの場合はNode.js公式サイトからインストールしてください
  • 確認コマンド:node --version

Gemini CLIの場合

~/.gemini/settings.json に以下を追加します。

{
  "mcpServers": {
    "gsc": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "mcp-server-gsc"],
      "env": {
        "GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS": "/path/to/credentials.json"
      }
    }
  }
}

設定後、Gemini CLIを起動して /mcp コマンドを実行すると、gsc がリストに表示されます。

GA4 MCPサーバーとの併用

GA4 MCPサーバーを既に設定している場合は、同じ設定ファイルに並列で追加できます。

{
  "mcpServers": {
    "gsc": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "mcp-server-gsc"],
      "env": {
        "GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS": "/path/to/credentials.json"
      }
    },
    "google-analytics": {
      "command": "pipx",
      "args": ["run", "analytics-mcp"],
      "env": {
        "GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS": "/path/to/credentials.json",
        "GOOGLE_CLOUD_PROJECT": "YOUR_PROJECT_ID"
      }
    }
  }
}

動作確認

MCPサーバーが正しく接続されたら、以下のプロンプトで動作を確認しましょう。

https://example.com の過去28日間のクエリデータを取得してください

サイトURLは https://example.com/ 形式か、ドメインプロパティの場合は sc-domain:example.com 形式で指定します。

レスポンスにクエリ・クリック数・表示回数・CTR・順位が返ってくれば設定完了です。

SEO担当者向け活用プロンプト集

基本的なデータ取得

すぐ使えるプロンプト例
  • 「過去28日間のクエリデータを取得して(上位100件)」
  • 「過去7日間でクリック数が多いページのトップ20を教えて」
  • 「デバイス別のクリック数・CTRを比較して」
  • 「特定のディレクトリ(/blog/)配下のパフォーマンスを集計して」

Quick Wins(改善機会)の検出

GSC MCPサーバーにはQuick Wins検出機能が組み込まれています。順位4〜20位 × インプレッション多 × CTR低いキーワードを自動抽出できます。

Quick Wins検出プロンプト例
  • 「Quick Wins検出を有効にして、改善余地の大きいキーワードを抽出して」
  • 「順位5〜15位でインプレッション500以上、CTR3%未満のキーワードを探して」
  • 「改善候補のキーワードごとに、対象ページとタイトル改善案を提案して」

高度な分析

SEO分析プロンプト例
  • 「過去90日間のデータで、前月比でクリック数が20%以上減少したページを特定して」
  • 「/blog/ 配下のページを対象に、正規表現で『インデックス|クロール』を含むクエリのパフォーマンスを出して」
  • 「モバイルとPCで順位差が大きいキーワードを見つけて」
  • 「国別のトラフィック分布を教えて」

GA4データとの統合分析

GA4 MCPサーバーと併用すると、検索データとサイト行動データを掛け合わせた分析ができます。

GSCで過去28日のクエリデータを取得して、
CTRが低い(3%未満)のにインプレッションが多い(1000以上)キーワードを抽出。
そのキーワードのランディングページについて、
GA4で直帰率と平均エンゲージメント時間を取得して、
改善優先度を付けて。

トラブルシューティング

「Permission denied」エラーが出る

サービスアカウントにサーチコンソールのアクセス権限が付与されていません。STEP 2の手順でサービスアカウントのメールアドレスをプロパティに追加してください。

「API not enabled」エラーが出る

Google CloudプロジェクトでSearch Console APIが有効化されていません。STEP 1-2に戻り、APIを有効化してください。

MCPサーバーが認識されない

確認すべきポイント
  • Node.js 18以上がインストールされているか
    node --version で確認
  • 設定ファイルのJSONが正しいか
    末尾カンマや閉じ括弧の不足がないか確認
  • 認証情報ファイルのパスが正しいか
    ファイルが存在するか、パスにタイポがないか確認
  • AIツールを再起動したか
    設定変更後はClaude Code / Gemini CLIの再起動が必要

データが0件で返ってくる

データ0件の原因
  • サイトURLの形式が間違っている
    URLプロパティ:https://example.com/(末尾スラッシュ必須)
    ドメインプロパティ:sc-domain:example.com
  • 日付範囲にデータがない
    GSCのデータは反映まで2〜3日かかるため、直近2日間のデータは取得できない場合があります
  • サービスアカウントに権限がない
    別のプロパティに追加していないか確認

代替MCPサーバー:AminForou/mcp-gsc

より多機能なGSC MCPサーバーとして、AminForou/mcp-gscもあります。

比較項目ahonn/mcp-server-gscAminForou/mcp-gsc
ランタイムNode.js(npx即実行)Python(venv構築が必要)
認証方式サービスアカウントのみOAuth / サービスアカウント
ツール数2(search_analytics, detect_quick_wins)19(URL検査、サイトマップ管理等含む)
セットアップ難易度簡単(npxで即実行)やや手間(git clone + venv構築)

検索パフォーマンスデータの取得が主目的なら ahonn/mcp-server-gsc で十分です。URL検査やサイトマップ管理もMCPから行いたい場合は AminForou/mcp-gsc を検討してください。

よくある質問

無料で使えますか?
mcp-server-gsc自体はオープンソースで無料です。Search Console APIも無料で利用できます。Google Cloud側の課金も発生しません。
管理画面の1,000行制限を本当に突破できますか?
はい。Search Console APIの仕様として1リクエストあたり最大25,000行取得可能です。mcp-server-gscのrowLimitパラメータで取得行数を指定できます。管理画面の1,000行制限はUIの制約であり、API経由なら適用されません。
サーチコンソールのデータが書き換えられるリスクはありますか?
ありません。mcp-server-gscは読み取り専用で、サーチコンソールの設定を変更する機能は一切ありません。
複数サイトを分析できますか?
できます。サービスアカウントに各サイトのアクセス権限を付与すれば、プロンプト内でサイトURLを指定して切り替えられます。
既存のSearch Console API記事との違いは?
既存のSearch Console API解説記事はAPIの概要・機能・実装方法を幅広く解説しています。本記事はMCPサーバー経由でAIツールからGSCデータを取得する方法に特化しています。プログラミング不要で自然言語でデータ取得できる点が最大の違いです。

まとめ

この記事のポイント
  • GSC MCPサーバーでClaude CodeやGemini CLIからサーチコンソールのデータを直接取得できる
  • npxで即実行可能なため、Pythonのインストールは不要
  • 最大25,000行の検索パフォーマンスデータを取得でき、管理画面の1,000行制限を突破
  • Quick Wins検出機能で改善余地の大きいキーワードを自動抽出できる
  • GA4 MCPサーバーと併用すれば、検索データ×サイト行動データの統合分析が可能

GSC MCPサーバーを設定すれば、サーチコンソールの管理画面を開かずに検索パフォーマンスデータにアクセスできます。GA4 MCPサーバーとの併用で、SEO分析のワークフローを大幅に効率化できます。

Search Console APIの機能や制限について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事 Google Search Console APIとは?できること4つと使い方を解説

\ サーチコンソールのデータを自動管理 /

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MCPでサーチコンソールのデータにAIからアクセスできる環境を作ったら、日常の監視はinSiteで自動化。Search Console連携で検索パフォーマンスを自動取得し、インデックス状態も毎日チェックできます。

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