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Googleサーチコンソールの検索順位(平均掲載順位)の見方とSEOの改善方法

この記事のポイント
  1. Googleサーチコンソールでは、検索順位は「平均掲載順位」として表示される
  2. 検索パフォーマンスレポートで確認可能(デフォルトでは非表示なので注意)
  3. 平均掲載順位は実際のユーザーに表示された順位の平均値で、最も信頼できる指標
  4. 1位と10位ではCTRに約25倍の差がある(1位:39.8%、10位:1.6%)
  5. 順位データを活用して、タイトル改善やリライトにつなげることで流入増加が期待できる

「自分のサイトは今、何位に表示されているんだろう?」

SEO対策に取り組むなら、検索順位の把握は欠かせません。
順位を知らなければ、改善すべきページも、施策の効果も判断できないからです。

Googleサーチコンソールを使えば、実際にユーザーが検索したときの順位データを無料で確認できます。
外部ツールと違い、Googleが提供する実データなので信頼性も高いのが特徴です。

この記事では、Googleサーチコンソールで検索順位(平均掲載順位)を確認する方法を3ステップで解説します。

あわせて、順位データの正しい見方や、よくある疑問(「順位がおかしい」「表示されない」など)への対処法、順位データを活用したSEO改善の方法まで紹介します。

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この記事を参考に、まずは自サイトの現状を把握するところから始めてみてください。

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目次

Googleサーチコンソールでは検索順位=「平均掲載順位」として表示される

Googleサーチコンソールでは検索順位は「平均掲載順位」という名前で表示されています。

Google公式ヘルプでは、平均掲載順位について次のように説明されています。

「掲載順位」指標の目的は、そのリンクが検索結果ページの他の検索結果と比較して、だいたいどの位置に表示されていたかを示すことです。この指標は、Search Consoleでは「平均掲載順位」として示されます。これは、すべての表示について掲載順位の平均をとったものです。

Google公式ヘルプ

つまり、平均掲載順位とは「指定した期間内に、そのキーワードで検索されたときの順位の平均値」ということです。

「平均」とついているのは、検索する人の環境(場所、デバイス、検索履歴など)によって表示順位が変わるため。
それらすべての検索結果を集計した平均値として表示されているというわけです。

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この平均掲載順位は、検索パフォーマンスレポートで確認できます。
次の章で具体的な確認手順を見ていきましょう。

Googleサーチコンソールで検索順位を確認する方法【3ステップ】

Googleサーチコンソールで平均掲載順位を確認する手順を、3つのステップで解説します。
操作自体はとてもシンプルなので、初めての方でも2〜3分あれば確認できるはずです。

ステップ1:検索パフォーマンスレポートを開く

まず、Googleサーチコンソール(https://search.google.com/search-console/)にアクセスしてログインします。

ログインしたら、順位を確認したいサイト(プロパティ)を選択してください。
複数のサイトを登録している場合は、左上のプロパティ選択から切り替えられます。

順位を確認したいサイト(プロパティ)を選択
順位を確認したいサイト(プロパティ)を選択

次に、左側のメニューから「検索パフォーマンス」をクリックします。

左側のメニューから「検索パフォーマンス」をクリック
左側のメニューから「検索パフォーマンス」をクリック

これで検索パフォーマンスレポートが開きます。

ステップ2:平均掲載順位を表示させる

検索パフォーマンスレポートを開くと、グラフと表が表示されます。ただし、デフォルトでは「合計クリック数」と「合計表示回数」しか表示されていません。

平均掲載順位を表示するには、グラフ上部にある「平均掲載順位」のボックスをクリックしてください。

グラフ上部にある「平均掲載順位」のボックスをクリック
グラフ上部にある「平均掲載順位」のボックスをクリック

クリックすると、グラフにオレンジの線が追加され、順位の推移が確認できるようになります。
同時に、下部の表にも「掲載順位」の列が追加されます。

ステップ3:クエリ別・ページ別の順位を確認する

グラフの下にある表で、より詳細な順位データを確認できます。

  • クエリ別(キーワード別)の順位を見る場合
    表の上部にある「クエリ」タブを選択します。どのキーワードで何位に表示されているかが一覧で確認できます。
  • ページ別(URL別)の順位を見る場合
    「ページ」タブを選択すると、各URLごとの平均掲載順位が表示されます。特定のページがどのくらいの順位なのかを把握したいときに便利です。
クエリ別(キーワード別)の順位を見る場合
クエリ別(キーワード別)の順位を見る場合
ページ別(URL別)の順位を見る場合
ページ別(URL別)の順位を見る場合

さらに詳しく見たい場合は、表の各行をクリックしてみてください。
たとえば特定のクエリをクリックすると、そのキーワードでの表示回数やクリック数、CTRなどの詳細データが表示されます。

また、画面上部のフィルタ機能を使えば、特定のキーワードを含むクエリだけに絞り込んだり、特定のページだけのデータを見たりすることも可能です。

Googleサーチコンソールの順位データをもっと見やすく管理する方法

サチコ検索順位チェッカー

ここまでの手順で、Googleサーチコンソールで順位を確認する方法はわかったと思います。

ただ、実際に運用してみると「毎回フィルタリングするのが面倒」「複数キーワードの順位推移を一覧で見たい」と感じることも多いのではないでしょうか。

Googleサーチコンソールは無料で使える優秀なツールですが、順位データを継続的に管理・分析するには少し手間がかかります。
そこでおすすめなのが、Googleサーチコンソールのデータを見やすく整理してくれる「サチコ検索順位チェッカー」です。

サチコ検索順位チェッカー」は、Search Console APIを使ってデータを取得し、順位推移をグラフで可視化したり、キーワードのカニバリ(共食い)を検出したりできます。

無料で使えるので、「Googleサーチコンソールのデータをもっと効率的に管理したい」という方は試してみてください。

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Googleサーチコンソールにおける平均掲載順位の計算方法

平均掲載順位の数値を正しく活用するためには、Googleサーチコンソールにおける平均検索順位の計算方法を理解しておくことが大切です。

平均掲載順位は、各検索クエリでの「最上位の掲載順位」を平均した値です。

Google公式ヘルプでは、具体的な計算例が示されています。

  1. クエリ1から返されたプロパティの掲載順位が2位、4位、6位の場合、その掲載順位は2位(最上位の掲載順位)としてカウントされます。
  2. クエリ2から返されたプロパティの掲載順位が3位、5位、9位の場合、その掲載順位は3位としてカウントされます。
  3. 2つのクエリの平均掲載順位は (2 + 3)/2 = 2.5 となります。
Google公式ヘルプ

ポイントは、1回の検索で複数のページが表示された場合、「最も上位に表示されたページの順位」だけがカウントされる点です。

たとえば、あるキーワードで自社サイトの記事が3位と7位に表示されていた場合、その検索での順位は「3位」としてカウントされます。

また、掲載順位のカウント方法についても、Google公式ヘルプで詳しく説明されています。

  • 検索結果ページの左側(メイン部分)は上から下へカウント
  • 右側(サブ部分)も上から下へカウント
  • 1つの検索要素(カルーセルなど)に含まれる全リンクには同じ掲載順位が付与される
  • 掲載順位が記録されるためには、リンクが実際に表示される必要がある
Google公式ヘルプ

この仕組みを知っておくと、「なぜこの順位になるのか」が理解しやすくなります。

Googleサーチコンソールで掲載順位データを見る際の注意点

平均掲載順位を見るときに知っておくべき注意点があります。
「順位がおかしい」と感じる原因の多くは、ここで説明する内容に関係しています。

掲載順位はオーガニック検索枠だけではない

注意したいのは、Googleサーチコンソールの掲載順位は「通常のオーガニック検索結果」だけをカウントしているわけではないという点です。

現在のGoogle検索結果には、さまざまなSERP要素が表示されます。

  • AI Overview(生成AIによる回答)
  • 強調スニペット(検索結果の上部に表示される回答ボックス)
  • ナレッジパネル(企業や人物の情報ボックス)
  • ローカルパック(地図と店舗情報)
  • 画像パック・動画カルーセル
  • 「他の人はこちらも質問」(関連する質問)

Googleサーチコンソールでは、これらの要素にサイトのリンクが表示された場合も掲載順位としてカウントされます。

たとえば、オーガニック検索では5位だったとしても、AI Overviewや強調スニペットに自サイトの情報が引用されていれば、その検索では「1位」としてカウントされる可能性があります。

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逆に言えば、「平均掲載順位が1位なのにクリック数が少ない」という場合、オーガニック検索で1位なのではなく、強調スニペットやナレッジパネルに表示されているだけかもしれません。

Googleサーチコンソールの順位データを見るときは、「どの検索要素で表示されているのか」も意識しておくと、より正確にデータを解釈できます。
実際の表示状況は、シークレットモードで検索して確認してみてください。

手元の検索順位やツールの順位と異なる理由

「Googleサーチコンソールの順位と、実際に検索したときの順位が違う」と感じることはありませんか。

これには明確な理由があります。Google公式ヘルプでは次のように説明されています。

掲載順位値はすべての検索の平均値です。一部の検索では、検索履歴、場所などの多くの変数によって、掲載順位が平均と異なる場合もあります。

Google公式ヘルプ

つまり、順位が異なる主な理由は以下の3つです。

  • Googleサーチコンソールの平均掲載順位 すべてのユーザーの検索結果を集計した「平均値」です。場所やデバイス、検索履歴などによる違いがすべて含まれています。
  • 自分で検索した結果 あなた個人の検索履歴や位置情報の影響を受けた「パーソナライズされた順位」です。
  • サードパーティの順位チェックツール 特定の時点・特定の環境で取得した「点」のデータです。パーソナライズやローカライズの影響を除外した状態で計測していることが多いです。

Google Search Consoleは実データの平均値を示すのに対し、サードパーティーツールは特定時点のデータを表示します。

つまり、「どちらが正しいか」ではなく、それぞれ異なるものを見ているということ。
Googleサーチコンソールの平均掲載順位は「実際のユーザーに表示された順位の平均」なので、SEO改善の指標としては最も信頼できるデータと言えます。

検索順位とクリック率の関係【2025年最新データ】

検索順位がなぜ重要なのか。それは、順位によってクリック率(CTR)が大きく変わるからです。

2025年5月に更新されたFirst Page Sageの調査データによると、検索順位別のクリック率は以下のようになっています。

順位CTR(2025年)
1位39.8%
2位18.7%
3位10.2%
4位7.2%
5位5.1%
6位4.4%
7位3.0%
8位2.1%
9位1.9%
10位1.6%

1位と10位を比べると、クリック率に約25倍の差があります。
また、上位3位だけで全クリックの68.7%を獲得しています。

Backlinkoの調査では、「順位が1つ上がるとCTRは平均2.8%上昇する」「2位から1位に上がるとCTRが74.5%増加する」というデータも出ています。

つまり、10位から5位になるより、2位から1位になる方がインパクトが大きいということ。現在の順位によって、どこを目指すべきかの優先順位が変わってきます。

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Googleサーチコンソールで順位を確認することは、こうした改善機会を見つけるための第一歩となります。

Googleサーチコンソールの平均掲載順位がおかしい・表示されない場合の原因

Googleサーチコンソールを使っていると、「表示されている順位がおかしい気がする」「順位が表示されない(ダッシュになる)」といった状況に遭遇することがあります。

ここでは、その原因と対処法を解説します。

順位がおかしいと感じる主な原因

「自分で検索した順位とGoogleサーチコンソールの順位が違う」と感じる場合、主に以下の原因が考えられます。

  • パーソナライズの影響
    Googleは検索履歴や位置情報をもとに、ユーザーごとに検索結果をカスタマイズしています。そのため、あなたが見ている順位と、他のユーザーが見ている順位は異なる可能性があります。
  • 平均値であること
    Googleサーチコンソールの順位は「平均」です。朝と夜で順位が変わることもあれば、地域によって異なることもあります。
  • データの反映タイミング
    Googleサーチコンソールのデータは2〜3日遅れで反映されます。「今日の順位」をリアルタイムで見ることはできません。

順位が表示されない(ダッシュになる)原因

掲載順位の欄が「-」(ダッシュ)になっている場合、主に以下の理由が考えられます。

  • 表示回数が0の場合
    そのキーワードで一度も検索結果に表示されていない場合、順位データは記録されません。
    Google公式ヘルプには、「該当のクエリではユーザーがプロパティを表示したことがないため、掲載順位が一切記録されていません。」と記載されています。
  • 期間設定の問題
    デフォルトでは過去3ヶ月のデータが表示されますが、期間を変更している場合、その期間内にデータがない可能性があります。
  • サイト登録直後
    Googleサーチコンソールに登録したばかりのサイトは、データの蓄積に時間がかかります。数日〜数週間待ってから再度確認してみてください。

Googleサーチコンソールの順位データを活用したSEO改善の方法

Googleサーチコンソールで順位を確認できるようになったら、そのデータを改善に活かしましょう。
ここでは、具体的な活用方法を3つ紹介します。

改善優先度の高いキーワードを見つける

まず取り組むべきは、「伸びしろのあるキーワード」を見つけることです。

特に注目したいのは、平均掲載順位が11〜30位あたりのキーワード。
すでにある程度評価されているものの、まだ上位表示には至っていない状態です。

検索パフォーマンスレポートで、以下の条件で絞り込んでみてください。

  • 平均掲載順位が11〜30位
  • 表示回数が多い(検索ボリュームがある)
  • CTRが低い(まだクリックされていない)

この条件に当てはまるキーワードは、コンテンツを改善すれば上位表示の可能性が高いと言えます。

CTRが低いページのタイトル・説明文を改善する

順位は悪くないのにクリックされていないページがある場合、タイトルやメタディスクリプションに問題があるかもしれません。

改善のポイントは以下の通りです。

  • タイトルは27〜36文字程度に収める(目安)
  • 検索意図に合った具体的なベネフィットを入れる
  • メタディスクリプションで記事の価値を伝える
  • 数字や【】などの記号で目を引く工夫をする

順位が下落したページをリライトする

Googleサーチコンソールの日付タブを使うと、期間を比較して順位の変動を確認できます。

「比較」機能を使って、過去3ヶ月と直近3ヶ月を比較してみてください。順位が下落しているキーワードやページが見つかるはずです。

順位下落の主な原因としては、以下が考えられます。

  • Googleのコアアップデートによる評価基準の変化
  • 競合サイトのコンテンツ強化
  • 情報の陳腐化(古くなった)

対処法としては、コンテンツのリライト(最新情報への更新、内容の充実化)や、内部リンクの強化が効果的です。

Google SEOスターターガイドでは、内部リンクについて次のように説明しています。

リンクを使用することで、ユーザーや検索エンジンを自分のサイトの他の部分や、他のサイトの関連するページにつなげることができます。Google でも、新たなページの発見のほとんどはリンクを通じて行われています。

Google SEOスターターガイド

また、コンテンツの質については次のような見解が示されています。

検索結果での存在感を高めるには、魅力的で役立つコンテンツを作成することが、このガイドで説明している他のどの方法よりも有効であると考えられます。

Google SEOスターターガイド
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特に、公開から1年以上経過した記事は、情報が古くなっている可能性が高いので、定期的な見直しをおすすめします。

まとめ

この記事では、Googleサーチコンソールで検索順位(平均掲載順位)を確認する方法について解説しました。

この記事のまとめ
  1. Googleサーチコンソールでは、検索順位は「平均掲載順位」として表示される
  2. 検索パフォーマンスレポートで確認可能(デフォルトでは非表示なので注意)
  3. 平均掲載順位は実際のユーザーに表示された順位の平均値で、最も信頼できる指標
  4. 1位と10位ではCTRに約25倍の差がある(1位:39.8%、10位:1.6%)
  5. 順位データを活用して、タイトル改善やリライトにつなげることで流入増加が期待できる

Googleサーチコンソールで順位を把握し、データに基づいた改善を行うことで、検索からの流入を着実に増やしていくことができます。

LYNX

まずは今日、Googleサーチコンソールを開いて、自サイトの主要キーワードの平均掲載順位を確認してみてください。

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