インハウスSEOの予算相場は月10〜90万円

インハウスSEOの予算相場は、規模と体制によって月10〜90万円のレンジで変動します。「いくらかかるか」を即答するには、自社が「兼任体制」「専任1名体制」「チーム体制」のどれに該当するかを先に決める必要があります。
なぜこのレンジになるかというと、インハウスSEOのコストは人件費が60〜80%を占め、配置する人数と専任度合いで総額が大きく動くからです。ツール費や外注費は規模が変わっても大きな差は出ません。
体制別の予算目安は、次のとおりです。
比較表
| 体制 | 月額目安 | 主な配分 |
| 個人・兼任体制 | 月10〜30万円 | 人件費按分10〜20万+ツール1〜5万+外注0〜5万 |
| 中小企業・専任1名 | 月45〜65万円 | 人件費40〜50万+ツール3〜8万+外注5〜10万 |
| 中堅・チーム体制 | 月70〜100万円 | 人件費按分60〜80万+ツール5〜10万+外注10〜30万 |
ここから、各体制の中身を順番に見ていきます。
個人・兼任体制なら月10〜30万円
個人事業主や、他業務と兼任する担当者1名で回す体制の場合、月額10〜30万円が現実的な予算レンジです。
内訳は、人件費按分が月10〜20万円(年収500万円の担当者がSEO業務に20%の時間を割く想定)、ツール費が月1〜5万円(Google Search Console無料+順位チェック月990円〜)、外注費は記事1〜2本の月0〜5万円程度です。
この体制で気をつけるべきは、「人件費按分を予算に入れ忘れる」失敗です。ツール費だけ見て「月5万円で始められる」と思い込み、実際は兼任で時間が足りず外注に頼って結局月20万円超えるケースが多くあります。
中小企業・専任1名なら月45〜65万円
専任SEO担当を1名フルタイムで配置する場合、月額45〜65万円が目安になります。
内訳は、人件費が月40〜50万円(年収500〜700万円ベース)、ツール費が月3〜8万円(Ahrefs Lite 月20,000円+順位チェック)、外注費が月5〜10万円(月5本程度の記事を外部ライターに発注)です。
この体制のメリットは、SEO業務に集中できる人がいることで、検索意図の分析から競合調査、記事制作、効果測定までを一貫して回せる点です。SEOで成果を出すには連続実行が必要なので、専任化することで施策の質と速度が一気に上がります。
中堅・チーム体制なら月70〜100万円
3人以上のチーム体制で月10本以上の記事を継続運用する場合、月額70〜100万円が目安です。
僕が運用している求人サイトの体制がここに該当します。リーダー1名+メンバー2名で月10本の記事を安定運用し、外部ライターも併用しながら、Claude Code+MCPで工数を圧縮しています。人件費の按分次第ですが、月60〜90万円の範囲に収まります。
チーム体制の強みは、テクニカルSEOやリライト、内部リンク網の管理など、1人では手が回らない領域までカバーできる点です。ただし人件費が一気に上がるため、ROI試算と経営層への説明がより重要になります。
中小企業のマーケ予算実態と照合する
ここで一度、自社のマーケ予算と照らし合わせてみましょう。
株式会社LiKGが2025年12月に公開した「Webマーケティング投資実態調査2025」によると、中小企業の年間マーケ予算「100万円未満」が58.5%を占めています。月換算すると約8.3万円未満が過半数です。
つまり、中小企業の半数以上は、インハウスSEOの最小レンジ(月10万円)にも届かないマーケ予算で動いています。月40万円以上の専任体制をいきなり組むのは難しく、「兼任体制でスモールスタート → 成果が出たら専任化」の段階導入から始めるのがおすすめです。
予算の内訳は「人件費 > ツール > 外注」が優先順位

インハウスSEOの予算配分には明確な優先順位があり、それが「人件費 > ツール > 外注」です。この順番を間違えると、月額予算が同じでも成果は出ません。
なぜなら、SEOの成果は「誰がどれだけ施策を回せるか」で決まり、それを左右するのは人件費(=確保できる工数)だからです。ツールはあくまで補助、外注は人件費でカバーできない領域を埋める手段にすぎません。
各要素の役割を、順番に見ていきます。
人件費が最大コストになる理由
インハウスSEOの予算で最も大きな割合を占めるのは人件費で、全体の60〜80%を占めるのが現実的な構成です。
「インハウスは安い」と言われがちですが、人件費を計算に入れると、専任1名体制でも月40〜60万円かかります。外注のコンサル型(月40〜100万円)と比べて圧倒的に安いわけではありません。
それでもインハウスを選ぶ価値があるのは、ノウハウが社内に蓄積されること、自社理解に基づく意思決定ができること、PDCAサイクルが速いことの3つです。短期的なコスト比較ではなく、長期的な資産形成として人件費を「投資」と捉えるのが正しい考え方です。
ツール費の現実的レンジ(月2〜10万円)
SEOツール費は月2〜10万円が現実的なレンジで、優先順位を間違えなければこの範囲で十分機能します。優先度の高い順に並べると次のようになります。
比較表
| 優先順位 | ツール | 月額目安 | 主な役割 |
| 必須・無料 | Google Search Console、GA4 | 無料 | 基本効果測定 |
| 1番目 | GRC または Nobilista | 月990円〜 | 順位チェックの自動化 |
| 2番目 | Ahrefs Lite | 月20,000円〜 | 競合分析・KW調査 |
| 3番目 | inSite | 月9,800円〜 | サイト管理・スプレッドシート脱却 |
注意したいのは、「とりあえずAhrefsを契約したが、結局キーワードボリュームしか見ていない」という機能持て余しのパターンです。月2万円以上のツールを機能の1割しか使っていないケースは非常に多いので、自社の課題を特定してから導入しましょう。目的別のツール選定はインハウスSEOにおすすめのツール|目的別の選び方と組み合わせで詳しく解説しています。
外注費の使いどころ(ライター・コンサル)
外注費は「内製でカバーできない領域」だけに絞るのが基本です。社内ノウハウとして蓄積したい中核業務は内製し、手が回らない領域だけ外に逃がす形にしましょう。
- ライティング(1記事3〜7万円)
- テクニカルSEOのスポット監修(5〜20万円)
- 立ち上げ期のコンサル併用(月5〜40万円)
立ち上げ期はコンサル併用でノウハウを補強し、成熟期に内製比率を上げていくのが現実的な進め方です。コンテンツ制作の内製化を進めたい方はコンテンツSEOとは?メリット・手順・成功のコツをインハウス実務者が解説で詳しく解説しています。
SEO担当者の人件費はいくら?月額換算と体制パターン
人件費が予算の最大コストである以上、SEO担当者の年収相場を把握しないと正確な予算計算はできません。ここでは独自調査データをもとに、月額換算と体制別の人件費目安を整理します。
専任SEO担当の年収相場(ランクエスト調査)
ランクエスト社が2025年3月に実施した現役SEO担当者135名のSEO職給与事情調査では、SEO担当者の年収分布は次のような結果になっています。
SEO担当者の年収分布(N=135、2025年3月調査)
- 501〜700万円
28.9%(39名)← 最頻値
- 701〜900万円
20.7%(28名)
- 300〜500万円
18.5%(25名)
- 901〜1,200万円
15.6%(21名)
- 1,201万円〜
11.1%(15名)
中央値は501〜700万円帯です。月人件費換算(年収×1.2÷12)すると、約50〜70万円/月になります。経験3年程度のミドル層がこのレンジに該当します。
兼任担当者の人件費按分の考え方
兼任担当者の人件費は、按分計算で算出します。
計算式は「年収 × SEO業務時間比率 ÷ 12」です。例えば年収500万円の担当者がSEO業務に時間の30%を充てる場合、月人件費は12.5万円相当になります(500万 × 0.3 ÷ 12)。
ここで気をつけたいのが、兼任は「安く見えて実際は時間を喰う」リスクがあること。検索意図分析・競合調査・記事制作・内部リンク設計・効果測定の連続実行を片手間でやろうとすると、構造的に無理が出ます。業務兼任で施策が後回しになる失敗パターンはインハウスSEOで失敗する7つのパターン|現場で気づいた回避策と回復までの道で詳しく解説しています。
体制パターン別の月人件費
体制パターン別の月人件費目安をまとめると、次のようになります。
比較表
| 体制 | 月人件費 | カバーできる施策範囲 |
| 兼任1名 | 月15〜30万円相当(按分) | 記事制作と簡単な効果測定まで |
| 専任1名 | 月40〜60万円 | 戦略設計から運用まで一通り |
| 2〜3名チーム | 月80〜150万円 | テクニカルSEOとリライトも対応 |
| 専門分業4名以上 | 月150万円〜 | 大規模サイトの本格運用 |
自社が狙う成果規模に対して、どの体制が必要かを逆算するのが予算策定のコツです。体制構築の詳細はインハウスSEOの体制構築ガイド|1人から始める組織の作り方で詳しく解説しています。
外注 vs インハウスの費用比較とROI試算

予算策定の判断軸として欠かせないのが、外注との費用比較とROI試算です。「外注のほうが高いから内製化する」という単純な判断ではなく、ROIで投資対効果を比較するのが正しい考え方です。
SEO外注の費用相場(タイプ別)
SEO外注の費用は、支援タイプによって大きく異なります。Speee社の【2026年最新】SEO対策は外注すべき?記事によると、相場は次のとおりです。
比較表
| 外注タイプ | 月額相場 | 主な業務範囲 |
| コンサルティング型 | 月40〜100万円以上 | 戦略設計・KW選定・改善提案 |
| 運用代行型 | 1記事3〜10万円 (月15〜70万円) | 記事制作・入稿・順位管理 |
| ツール型 | 月5〜30万円 | ツール提供+簡易サポート |
| 広告代理店型 | 広告費の数十%+α | 広告と組み合わせた施策 |
インハウスの月10〜90万円と比べると、外注のコンサル型は2〜3倍のコストになります。ただし即戦力で動けるメリットがあるので、「立ち上げ期だけ外注、軌道に乗ったら内製化」の使い分けが現実的です。
ROI計算式と試算サンプル

予算を「投資」として経営層に説明するには、ROI計算が必須です。SEOのROI計算式は次のようになります。
SEOのROI計算式
- ROI = (オーガニック流入 × CVR × CV単価)÷(人件費 + ツール費 + 外注費)
僕が運用している求人サイトの実例ベースで試算してみます。
月コスト60万円のインハウス体制で、オーガニック流入が月3,000セッション、CVRが2%、CV単価が2万円の場合。月のCV数は60件、月売上は120万円となり、ROIは2.0倍(120万÷60万)になります。
業種や市場によって数値は大きく変動しますが、ROIが1.5倍を超えれば「投資する価値あり」と判断できる水準です。SEO全般のROI計算はSEOの費用対効果は高い?ROI計算方法と投資判断の考え方、効果測定の具体的なやり方はSEO効果測定ツール7選でわかる指標と改善サイクルの作り方で詳しく解説しています。
ハイブリッド型(セミインハウス)から始める
完全外注と完全インハウスの間に、ハイブリッド型(セミインハウス)という選択肢があります。
ハイブリッド型は、戦略・KW設計・効果測定は内製、ライティングは外注、というように業務を分割する形態です。月予算目安は、専任1名+外注ライター月5〜10万円で、月30〜50万円程度に収まります。
立ち上げ期に最も現実的な選択肢で、僕も求人サイトでこの形からスタートしました。社内ノウハウを蓄積しながら、ライティング工数を外部に逃がせるため、内製比率を徐々に上げていけます。セミインハウスの始め方はインハウスSEOとは?始め方から成果を出すまでの実践ロードマップで詳しく解説しています。
予算を抑える3つの方法

ここまでの相場感を踏まえた上で、予算を抑える具体的な方法を3つ紹介します。どれも僕が実際に運用している求人サイトで効果を出している方法です。
AI活用で工数を圧縮する(Claude Code + MCPの実例)
2026年現在、AI活用で最も効果が大きいのが「記事構成にかかる工数の圧縮」です。
僕は記事構成にかかる時間を、約1日(8時間)から約2時間まで圧縮しました(約75%削減)。使っているのはClaude Code+MCP(Google Search Console / GA4 / Ahrefs連携)の組み合わせです。
AI活用で圧縮できる工程と、人間が必須の工程を分けて考えるのが基本です。
- KW調査・関連語抽出
- 競合の見出し構造分析
- 記事構成の初稿作成
- FAQ案の生成
- 本文の初稿執筆
- 一次体験・独自データの追加
- 自社視点での独自解釈
- 品質チェックと修正提案
- 経営層への意図共有
- 戦略判断と優先順位付け
ただし、AIで生成した記事をそのまま量産するのは危険です。Googleのスパムポリシー(2026年5月18日最終更新)でも「生成AIツールを使用してユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること」が明示的に禁止されています。あくまでAIは下書きの効率化に使い、独自情報や品質チェックは人間が責任を持つ前提で活用しましょう。
段階導入で初期投資を抑える
いきなり月60万円の専任体制を組むのではなく、段階的に拡大していく方法も有効です。
STEP 1
スモールスタート(月5〜10万円)
兼任体制+無料ツール(GSC・GA4)+外注ライター月2本程度から開始。3〜6ヶ月で効果検証し、続けるか判断する。
STEP 2
立ち上げ期(月20〜40万円)
効果が見え始めたら専任化、Ahrefs等の有料ツール導入、外注ライター月5本に増強。半年〜1年でROI試算ができる状態にする。
STEP 3
本格運用(月60〜90万円)
ROIが見えたらチーム化、管理ツール導入、外注ライター月10本に拡大。継続改善と新規施策を並行する体制を作る。
経営層への稟議も「段階的予算」の形で提案すれば、リスクを抑えながら投資判断できる構成になります。一気に大予算を要求するより通りやすくなります。
スプレッドシート管理の隠れコストを削減する
予算策定で見落とされがちなのが、スプレッドシート管理の隠れコストです。
記事一覧・順位推移・内部リンク状況などをスプレッドシートで管理すると、月20時間程度の更新工数が発生します。人件費換算で月4〜6万円相当の隠れコストです。それだけでなく、更新が滞ると現状とどんどんズレていき、判断ミスの原因にもなります。
サイト管理を自動化するツールに乗せれば、この隠れコストはゼロになります。inSiteなら毎日自動でクロールしてダッシュボードに集約するので、管理工数を本来の改善活動に回せます。
スプレッドシート管理の隠れコストを含めた失敗パターンはインハウスSEOで失敗する7つのパターン|現場で気づいた回避策と回復までの道で詳しく解説しています。
予算を甘く見て失敗するパターン

予算策定で失敗する典型パターンを3つ紹介します。経営層への稟議書にもリスク要素として記載しておくと、後から「想定外でした」と言わなくて済みます。
人件費を含めず「インハウスは安い」と試算する

最も多い失敗が、人件費を予算に含めずに「インハウスは安い」と判断するパターンです。「ツール費月5万円だけ見て安い」と思い込んで実行したものの、兼任で時間が足りず結局外注に頼ることになり、外注より高くつくケースが頻発します。
回避策
- 兼任担当者であっても必ず人件費按分を予算に入れた試算を作る
- 計算式は「年収 × SEO業務時間比率 ÷ 12」
- これだけで判断ミスが大きく減る
ツールを揃えすぎて使いこなせない
「とりあえずAhrefsを契約したが、結局キーワードボリュームしか見ていない」というツール過剰投資も典型パターンです。月2万円以上のツールを機能の1割しか使っていないケースは非常に多く、ツール費だけで月10万円超えるのに成果に繋がらないという状態に陥ります。
回避策
- 課題が明確になってから導入する
- 最初は無料ツール(GSC・GA4)+順位チェッカー(月990円〜)で十分
- Ahrefsのような上位ツールは、KW戦略を本格化させる段階で導入を検討する
目的別の選び方はインハウスSEOにおすすめのツール|目的別の選び方と組み合わせで詳しく解説しています。
短期成果を期待して予算を途中でカットする
SEOは効果が見えるまで3〜6ヶ月、本格成果は半年〜1年かかる施策です。それなのに「3ヶ月で成果が出ない」と判断して予算を途中でカットしてしまうケースが非常に多くあります。
途中でカットすると、それまでに積み上げたノウハウもツール契約も水の泡になります。Google Search Central公式も「変更した結果がGoogle側に反映されるまでにはある程度の時間がかかります。数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります」と明記しているとおりです。
回避策
- 中期(6ヶ月)で見直すKPI設計にしておく
- 行動指標(記事本数・内部リンク追加数など)と結果指標(CV・売上)を分けて月次報告する
- 結果指標が出る前でも「進捗が見えている」状態を作れる
SEO効果が出る期間の詳細はSEO対策の効果が出る期間は4ヶ月〜1年|Google公式目安と動き方で詳しく解説しています。
経営層への稟議書とKPI設計

予算を組んだら、次は経営層への稟議です。稟議で押さえるべき要素と、予算とセットで動かすKPI設計を整理しておきます。
稟議書に必ず入れる4つの要素
経営層に通る稟議書には、共通する4つの要素があります。
SEO予算の稟議書に必須の4要素
- 予算総額と内訳
人件費・ツール・外注の比率を明示。「内製化=コスト削減」と単純化せず、人件費を含めた本当のコストを示す
- 期待ROI試算
(流入×CVR×CV単価)÷ コストで具体的な数値を出す。業界平均や自社の過去実績をベースに保守的に試算する
- KPI設計
結果指標(CV・売上)と行動指標(記事本数・順位)の両方をセットで設定。期間と振り返りタイミングも明示
- 期間と前提共有
3〜6ヶ月で効果開始、本格成果は1年の前提を最初に握る。Google公式の期間目安を引用すると説得力が増す
この4要素が揃っていれば、経営層から「で、結局これって何が得られるの?」と詰められても即答できる状態になります。
予算と紐づくKPIの設計
KPI設計は「予算 → 期待される行動量 → 期待される流入 → 期待されるCV」と逆算で組みます。例えば月予算60万円なら、月10本の記事制作と内部リンク追加50本程度が現実的な行動量です。そこから流入推移とCV推移を予測し、半年後・1年後の目標値を設定します。
KPIは「結果指標」と「行動指標」の両方をセットで持つのが基本です。
比較表
| 指標タイプ | 具体例 | 振り返り頻度 |
| 結果指標 | CV数、売上、応募数など事業に直結する数字 | 四半期 |
| 行動指標 | 記事本数、内部リンク追加数、リライト本数、順位推移 | 月次 |
結果指標だけだと「動いてるけど効果が見えない」、行動指標だけだと「動きはあるが事業貢献が説明できない」状態になります。両方持っていれば、結果が出るまでの空白期間も「進捗が見える」報告ができます。KPI設計の詳細はSEOのKPI設計ガイド|追うべき指標と自社に合った目標の決め方で詳しく解説しています。
段階別の予算申請ロードマップ
経営層への予算申請も、一気に大予算を要求するより段階的に提案するほうが通りやすくなります。
半期1
月15万円(スモールスタート、効果検証の段階)
段階的予算なら、各段階で成果を見せながら次の予算を取りに行く形になります。経営層もリスクを抑えながら投資判断できるため、稟議の通過率が大きく上がります。
よくある質問
インハウスSEOの予算は最低いくら必要ですか?
個人や兼任体制なら月10〜30万円から始められます。ツール費は無料のGoogle Search ConsoleとGA4だけでもスタートでき、有料ツールは順位チェッカー(月990円〜)を1つ追加する程度で十分です。最大コストは人件費(按分)で、SEO業務に充てる時間 × 担当者の人件費単価で算出します。
人件費を含めないインハウスSEOの予算目安はいくらですか?
人件費を除いた直接費用だけで見ると、月3〜15万円が現実的なレンジです。内訳は、ツール費が月2〜10万円(順位チェック+Ahrefs等)、外注費が月1〜10万円(記事1〜3本)になります。ただし人件費を含めないと本当のコストが見えないため、稟議書には必ず人件費按分を入れた試算を提出することをおすすめします。
外注と比べて、インハウスは本当に安くなりますか?
体制次第です。外注のコンサル型は月40〜100万円以上が相場で、インハウスの専任1名体制(月45〜65万円)と同等か少し安くなる程度です。「安くなる」というより、「同じコストでノウハウが社内に蓄積される」「PDCAサイクルが速くなる」というメリットが大きいです。短期的なコスト比較ではなく、長期的な資産形成として判断するのが正解です。
経営層への稟議で押さえるべきポイントは?
「予算総額と内訳」「期待ROI試算」「KPI設計」「期間と前提共有」の4要素を必ず含めましょう。特に、3〜6ヶ月で効果開始、本格成果は1年という前提を最初に握ることが重要です。これが共有されていないと、3ヶ月で「成果が出ない」と判断されて予算カットされるリスクがあります。Google公式の期間目安を引用すると説得力が増します。
AI活用で予算をどこまで圧縮できますか?
記事構成にかかる工数は約75%削減できます(僕の実体験ベース)。Claude Code+MCPの組み合わせで、KW調査・競合分析・構成作成・FAQ生成・初稿執筆まで自動化できます。ただし、独自情報の追加・品質チェック・戦略判断は人間必須です。AI量産でペナルティを受けるリスクもあるため、「下書きの効率化」に限定して使うのが安全です。
まとめ|予算は「コスト」ではなく「投資」として設計する
インハウスSEOの予算策定について解説してきました。
最後に、重要なポイントを整理します。
この記事のポイント
- インハウスSEOの予算相場は月10〜90万円、規模と体制で大きく変動する
- 予算配分の優先順位は「人件費 > ツール > 外注」、人件費が60〜80%を占める
- SEO担当者の年収中央値は501〜700万円(ランクエスト調査N=135)、月人件費換算で50〜70万円
- ROI試算で「投資対効果」を経営層に説明するのが稟議通過の鍵
- AI活用と段階導入で初期予算を抑える選択肢が広がっている(Claude Code+MCPで工数75%減)
大事なのは、予算を「コスト」ではなく「投資」として設計することです。人件費を含めた本当のコストを試算し、ROIで投資対効果を示せば、経営層に通せる稟議書になります。
まずは自社の体制パターンを判断し、スモールスタート(月10〜20万円)から段階的に拡大していきましょう。インハウスSEOの全体像はインハウスSEOとは?始め方から成果を出すまでの実践ロードマップ、予算で失敗するパターンの詳細はインハウスSEOで失敗する7つのパターン|現場で気づいた回避策と回復までの道で詳しく解説していますので、合わせて読むと予算策定の打ち手がより明確になります。